第30話 Sランクモンスター フェンリル

俺は扉を開けて進む。

するとウルフより少し大きいくらいの魔物が寝転んでいる。

鑑定…


フェンリル

…神すら呑み込むという神話上の巨大な狼。

この個体はまだ子供のため成体よりは弱い。

その体には魔法を纏い、物理攻撃と弱い魔法を無効化する。


とんでもないな…

俺はまず声をかけてみる。

するとフェンリルは起き言葉を放った。


なに?きみ?なんかいい匂いするね、なにかもってない?


なんというか、グレートウルフのような威厳は感じない、とても子供っぽいというか、、


「ああ!少しならもっている!よければこれを!」


まずはスライムゼリーを渡してみた。

美味しそうに食べてくれた。


うん、おいしいね!ほかなにかないの?


「すまない!今すぐ食べられるのはこのくらいなんだ、、調理さえできれば別なんだが…」


なら、きみについていこうかな、おいしいものたべれそうだし


神狼 フェンリルと契約できます。

契約魔法を使用しますか?

       はい  いいえ  

はい、っと。


うん、じゃあよろしくね〜。


なんと、フェンリルを仲間にしてしまったのだった。

「ああ、よろしく頼む、、!」


その後帰ってお庭に召喚し、ホーンラビットのステーキとホーンラビットのシチューを振る舞ったのだがとても満足しており、もっと魔物を(食料を)倒しにいこう!と張り切っていたのであった。

ちなみに、ウルフ迷宮に戻ってすこし手合わせさせてもらったところ、ぎりぎりではあるが負けてしまった。

やはり強く、戦わなくてよかったという安堵感と、Sランクモンスターともやり合えるんだ、という自信もつき、いい1日となった。


次の日はダンジョン攻略ではなく、食料確保のためひたすらホーンラビット迷宮を回りまくったのであったとさ…。


ちなみに契約した魔物たちは召喚魔法で呼び出すこともできるし、食事も本来は必要ない。さらにいまは気づいていないのだが、契約した魔物などによって各能力があがるのだ。サラマンダーによって火魔法と鍛治能力の強化、コボルトによってドロップアイテムの補正。フェンリルは俊敏性と風魔法の強化だ。最近ステータスを確認していない主人公はいつ気づくのやら…笑


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