第282話 お笑いトリオ
「トロリーバスって、黒部ダムを走っていた・・・バスですね」と、真由美ちゃん。
愛紗「はい。よくご存知ですね」
由香「聞け、これが人間の会話ぞ」
友里絵「武田イクさんかいな」
由香「コラ!テツヤ!」
菜由「ははは。面白いけど・・・あんたらがいると会話にならん」
友里絵「およびでない?」
由香「およびでない。」
由香・友里絵「こりゃまた失礼いたしました~(^^)」
菜由「がちょーん」
真由美ちゃんも、楽しそうに笑う。
愛紗も、ははは。
友里絵「菜由も入れば?」
菜由「何に?」
由香「お笑いトリオ」
愛紗「いいかも」
真由美ちゃん「楽しい」
愛紗「えーと・・・なんの話しだったっけ」
友里絵「トロリーバス」
由香「一応聞いてるのか」
友里絵「へへ」
愛紗「そうそう。トロリーバスの免許も取ろうかと思ったの」
友里絵「ああ、大型2種持ってると届出で取れるって」
愛紗「そうそう。良く知ってるね」
由香「タマちゃん情報だ」
友里絵「そうそう」
由香「んなこと、あんたが知ってるわけないもん」
友里絵「バレたかー。」
菜由「ははは。それで?取ったの?タマちゃん」
友里絵「それがね、急に法律が変わって、会社でトロリーバスを運行していないと
取れなくなったんだって」
愛紗「そう。それ聞いてがっかりしたけど。それでDMV、って思ったの」
菜由は「やっぱさ、鉄道にも憧れがあるんだね」
愛紗「そうみたいね」
愛紗自身、何も考えていなかったけど・・・。そう言われると、そうかもしれない。
「男の子みたいだね」と、友里絵。
由香「あんたもそうじゃん」
菜由は「友里絵の場合はさ・・・・」
友里絵「何がいいたかわかるよん」
由香「ははは」
列車は、八代に停車する。
しばらくの間、クラッチを離していたので
静かだった車内にエンジンの響きが、ふたたび。
ごーぉーん・・・・。と、排気ブレーキが掛かると
車体が、ぐっ、と引き戻されるように。
運転士は、ホームを注視する。
ホーム、注意!。
ブレーキハンドルは、先ほどから3ノッチ。
速度、40。
ブレーキハンドルを2ノッチに戻す。
速度、20。
ブレーキハンドルを1ノッチに。
機械ブレーキが掛かる。
ホーム屋根から下がっている▼マークの下に、停まる。
ホームにある、停止位置表示を、窓から確認。
停止位置、よし!。
車掌は、ホームの安全確認をして
ドア、開!
乗務員室扉の横にある、ドアスイッチを上げた。
ツー、と
機械式ブザーが、可愛らしく鳴る。
空気シリンダに、エアが。
ぷしゅ・・・・と、音が聞こえ
ドアががらり、と開く。
「真由美ちゃんも、車掌さんになったら、あれ、やるのね」
と、菜由。
真由美ちゃんは「わたし、ですか・・?なれるかなー。」
由香は「その前に売れちゃうね。可愛いもの」
真由美ちゃんは「そんな・・・」と、ちょっと恥ずかしそう。
友里絵「どーせ、あたしは売れないよ」
由香「んな事いってないじゃん」(^^;
と、みんな、笑う。
友里絵「売りはやんないよ」
由香「下品な冗談はヤメロ」
友里絵「めんごめんご」
愛紗は「?」
真由美ちゃんも「??」
菜由は「(^^;・・・。」
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