約束ひとつ
#呟怖
苦手だから殺虫剤は使わないでね
彼女と交わした最初の約束
その日些細な事から喧嘩をした僕は悪戯心も有ったのだろう、手元の虫除けスプレーをほんの少し彼女に振り掛けた
驚いた彼女の顔
そしてその口から次々と這い出てくる蟲、蟲、蟲
彼女は悲しげな表情を浮かべじっと僕の目を見ていた
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