完結後3) ねじれや矛盾を発見したら

冷えた頭で読み直してゆくうちに

「あーれー」と、声を上げたくなるような趣旨のねじれや、

矛盾を発見することがないわけでもない。

あれほど「フラグ」を立てて確認しながら、

薄氷を踏む思いで展開してきたにもかかわらずだ。

そこは素人、しかも編集者もつかないまま一人でやっているのだから、

と自身をまずは慰めてあげよう。

あと、ねじれるほどの思い込みの中にこそ、

本当に表現したかったメッセージが潜んでいるかもしれない。


で、このねじれに矛盾をどうするか。

「右」を「左」に書き変える程度なら直してしまった方がいい。

だが後の展開がざっくり変わってくるほどの書き変えは正直、

オイラはやめている。


そのままにしておいて、


周囲をいじって目立たなくさせる。


姑息だ。


ただその後ろめたさに、完璧は次の回にとっておこうと決意したり。

ほら、そうすれば次作への決意も高まるというもので、

実践回数を重ねるほどに、失敗するほどに、ともいえるかもしれない、

上達できるはず。


いわゆるこれは知的遊戯のひとつなのだから、

思考し続けることが目的なのだから、

完成しないという状態が完成形でもあるのだ、と思ったりもしている。


このジレンマを受け入れることも創作を続けるための、ひとつの才能かもしれない。

ということで、自身を赦す方法もまた最後に記しておきたい。

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