エピソード一三 未来についての希望、展望

 自分史を書いてみた。振り返りによって学びや発見があった。事実と感想の分離ができていないため、事実を書くと数ワードで事足りてしまう事だ。俺は(マイナスの)強い感情と結びついて出来事を記憶している傾向がとても強かったという事だ。逆に書いてしまうと「え?強い感情を覚えているけど事実はなんだっけ?」となる事柄もあった気がする。なんという事でしょう。

 この自分史を書くに北見康子先生にご指導いただいた。感謝している。メンタルの病みに関係なく文章そのものを評価されるというのはとても心に響いた。今まで父親からの「だからお前は駄目なんだ」とか「一度死ねば?」といった人格の否定にさらされていて、マイナス思考の癖がついているのを発見できた。

 未来についての希望や展望は実のところ無い。もっと休みたいし誰にも合わずに仕事できたら仕事に復帰したいがそんな仕事があるのだろうか?今の所思い当たらない、特に精神障害者枠を狙っているから余計に想像がつかない。

 しかし今までの仕事も、それに就くまで予想がつかなかった事ばかりではないか?臆病になっているだけか。と自分に発破をかけてみる。はてさて。

 さて、妄想を書こうではないか!都合のいい女のヒモになってだらだら生きて行きたい。昔の出来事を振り返って黒い欲望や殺意を物語にして過去の出来事として俺の身体から追い出してやったではないか。俺ならいいヒモになれると思うんだよな。酒もタバコも今現在やらないし。年金収入と時短の何か仕事をしつつ、週末には草径庵でコーヒー飲みつつ古典文学を学ぶのだ。

 平日夜は文章の執筆だ。発表はカクヨムや小説家になろうで。ペンネームはもう決めてある。田上光(たがみみつる)だ。エッセイ書きとして頑張るのだ。めざせコミックエッセイの原作!とかな。

 そうだ、この自分史の手直しをしていく上で、いくつかルールを決めた。人名は全て仮名。文章を手直しする時に想定する読者は同じデイケアに通っているMさんだ。彼女にラインする時のように懇切丁寧に時には省略して書けば読者も理解できるのではないだろうか?

 そういえば、自分史の初稿を書いている途中で涙が止まらなくなって困ってしまった。多分ドライアイかカタルシスからくる物かと思うのだが、悲しみを含む感情はなく涙だけがポロポロとこぼれてきたのだ。不思議なのでメモしておく。

 そうだ。カウンセラーの先生にエピソード一の草稿を見せたら「ADHD(注意欠陥・多動障害)の視点だけでなく、アスペルガー(発達障害の一つで、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障害、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする、自閉症スペクトラム障害のうち、知能や言語の遅れがないものをさす)傾向が強いから、その視点が足りないかな」と言われてショックを受けた事も記述しておく。その切り口は足りてなかったので加筆の参考にするかも知れない。

 最後にここ数年で読んだ本、主に精神疾患や自分の苦しみを知るための書籍が多かったのだがメモしておく。


参考書籍(順不同)

オープンダイアローグとは何か 斎藤環

失踪日記 吾妻ひでお

アル中病棟 吾妻ひでお

子供の愛し方がわからない親たち 斎藤学

Itと呼ばれた子 デイヴ・ペルザー

子ども虐待という第四の発達障害 杉山登志郎

オープンダイアローグがひらく精神医療 斎藤環

毒になる親 スーザン・フォワード

ちゃんと知りたい大人の発達障害がわかる本

発達障害が引き起こす二次障害へのケアとサポート 齋藤万比古

カルトの子 米本和広

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