第8話 花

わたくしの花がいつから花なのか手折られし夏咲き終わりの頃


それぞれの焼きそばできるまで待てば給湯室には花の咲きをり


晩秋にあの子は咲いて散ったのだ咲かぬば散らぬと教わりながら


ケセラセラケセランパサラン咲く花が我が手を棺にクスクスわらう


柔肌にあかく彫られた花かずら蜜をもとめて茨をゆけ、今


あきらめた愛の数だけこの胸に薔薇を彫るので盗んでください

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