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めぐも、もちろん

映写技師さんも

その、最初の人生を

覚えてる訳もない(笑)。


でも、彼の好みの女の子は

魔物と関係ないから


当然、変わっていない。



めぐと一緒に、なんとなく会釈をした

クリスタさんは

めぐに似ていて、それでいて

おとなしくて従順な、そんなふうに見えたのだろうか。


もちろん、天使さんだから

魅力的なのは、言うまでもない。



ところどころ、ニキビが出たり

蚊に刺されたりして(笑)

夏らしく、生き生きとしている

めぐ、に比べて


そうした生物的な跡がまったくない

クリスタさんは、とても美しく見えた。

(笑生き物ではないので当然だが、美とは、そんな見方もあったりもする。)





映写技師さんは、クリスタさんと、めぐ、と見て




「よく似てらっしゃいますね。あの、お茶でもいかがでしょうか。」とか(笑)。



それまで、めぐの事を

図書館で時々、見かけてたのに。


そんな事を言った事はなかったから



彼の目的は、クリスタさんだろうか(笑)。


わかりやすい人である。




「あ、あの・・・・」と

クリスタルさんは返答に困る。


天使さんだから、欲はない。

青年と付き合うつもりは全くない(笑)。

もちろん、元悪魔くん、いまはにゃご、を

ずっと見守るためである。



それが、天使さんの愛なのだ。



でも。



めぐは、いい子だけど


こんなにあからさまに、女の子を誘う

映写技師さんに、ちょっと・・・・(笑)。


ふたりだと誘いやすい、それもあるだろうけれども



クリスタさんは地上の天使さんだから

人間にとっては魅力的。でも

それは罪つくりである。


永遠に成就しない恋、なのだから。



ひょっとすると、にゃご、みたいに

転生すれば恋は叶うかもしれないが・・・・・。



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