おばあちゃんと天使さん

めぐは、とても楽しそう。



淋しがりだから、わたしが帰ったあと


ちょっと心配だったりした。


でも、クリスタさんがいれば・・・・



めぐは、元気に「おばあちゃん、おばあちゃんー」と

スリッパで階段を駆け降りてって(笑)



みんな、にこにこ。



おばあちゃんが、2階に上がるのは大変かしら、と


わたしたちは、階段を下りようとした。


おっとりタイプのクリスタさん、スリッパ履いてなかった(笑)。ので、わたしはスリッパを持ってきて。


クリスタさんは、天使さんだから

スリッパなんて久しぶりなのかしら(笑)。



歩くのが難しそう(笑)。


階段を降りようとして、スカートの裾をスリッパで引っかけ。




転びそうになったのを


ルーフィが、後ろから支えた(笑)



「す、すみません」って

恥ずかしそうなクリスタさんは

レディなのに、なんだかかわいい。




「ルーフィ、めぐの時はさ、なんで

後ろから支えなかったのよ」と

わたしはルーフィに(笑)。




「なんでかなー、あれは咄嗟だったから」と、ルーフィは口笛(笑)。




「さわりたかったからだろー、このH魔法使い、こら!」



と、ルーフィを叩くふり。



ルーフィは、よけながら

「ごめんごめん、だって天使の胸なんて、触ったら地獄行きだよ、きっと」

と、ルーフィは笑う。



クリスタさんは、楽しそうに笑い


「今は天使ではありませんから、罰はありませんわ」と。



ルーフィは「失敗したかなー(笑)」

なんて。


魔法使いは人間っぽい(笑)。





「天使さんに触れたら、どんな罰があるんですか?」と、ルーフィはお気楽に。




クリスタさんは「神様がお怒りになると、どんな事が起こるかわかりません・・・史実では、魔物にされた、地獄に落とされた、消滅した・・」


と、怖い話を(笑)


ルーフィは、危ない危ない、と

肩を竦めた(笑)。




なら、神様は

いまのクリスタさんと、にゃご、を

お怒りではないのね。



と、わたしは思った。





それはそうかもしれない。



にゃご、元々は

人間界で、辛い事があって

魔界に落ちて。


それも、救いを求めてもがいていたから。



彼が、天使さんに出逢って

その彼を、天使さんは愛して。



彼は、猫になってまで

転生を望んだ。



それを支える天使さんは、ステキだわ・・・・・。



愛よね。



そんなふうに、わたしは思う。



わたしたちって、人間。

やっぱり、自分を捨ててまで

誰かの為に、なんて

ちょっとできないもの。



できることならするけど。




クリスタさんが転ばないように

ゆっくり階段を降りて。


わたしは、めぐ、の声がした

おばあちゃんのお部屋へ。




おばあちゃんは「まあまあ、ようこそ、めぐがお世話になって」と。


クリスタさんは「いいえ、わたしの力足らずで・・・・・」と言った。



でも、それはもう

神様の粛清で、元に戻って。


知っているのは、天使さんと

おばあちゃんくらい。



めぐは「なんのこと?」と。


魔物の事は、経験していないので

覚えていない、と言うか


知らない話。(笑)。




でも、どうしてルーフィとわたしの記憶を消さなかったんだろう、神様は。




クリスタさんと、にゃご、を見ていて


わたしは、なんとなく思った。



めぐに、もう少しだけ

天使さんと一緒でいてほしかったのかな?


なーんて(笑)。





おばあちゃんは、喜んで

「じゃあ、クリスタさんはMegさんの代わりに、うちに居て貰って。

めぐのお姉さん代わりに。


そうだ!、めぐ、夏休みだから。

ルーフィさんのところへ、旅行してくれば?」


と、おばあちゃんは、神様よりも大胆だ(笑)。




「嬉しいっ!行きたいっ!、あ、でも、図書館もあるし・・・・」

と、めぐは、賢い子(笑)。



 

クリスタさんは「あ、図書館のお仕事は、わたしが・・・・」と。

ふんわり、にっこり(笑)。



「でもルーフィ、時間旅行って4次元だから、こっちは一瞬、旅先は時間旅行・・・・って?」と

ルーフィに聞いた。



ルーフィは、それもあるけど、って言って



「まあ、そういう方法もあるし、入れ替わりになるってやり方もあるさ。

こちらがわが3次元のまま、向こうも、って。



それに、異世界で女の子が仕事持って働く、ってお約束だし(笑)」




・・・・・なるほど(笑)。










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