デート、かなぁ

「はい、わかりました。でも、その日はアルバイトがある

日だと思います」と、めぐ。



断るのも悪いし、主任さんの甥御さんなら

悪い人じゃないだろうし。



映画を図書館で見るって変なデートかしら(笑)


でも、安全でいいかな。





そんなふうに、めぐは

いろいろ考えた。



オトメゴコロはフクザツだ(笑)。



ルーフィさんが好きです。



その気持ちは、変わらない。



一度に、複数の人を愛せないのも

人間としての限界、である。


生物としての機能で、赤ちゃんを育てるのは

大変なので(笑)


数年間は、それが仕事になってしまう。



なので、一度にたくさん赤ちゃんを産めないように

なっている。


わんこさんやにゃんこさんは、すぐに

赤ちゃんが歩けるので


一度に、5匹も6匹も産めて

かわいいのだけど。



でも、人間は確かに大変そうだ。




そういう訳で、誠実なダンナさんがひとり。

そういう家族が、理想らしい。



そんな事は、教わる事もないけれど

自然に、そうなっていくものだし。



ダンナさんとて、あちこちに奥さんがいて

赤ちゃんがいたら、忙しくて大変だ(笑)

お金もかかるし。




なので、合理的に出来ているのが

人間の家族、である。




天使さんや悪魔くんのように、機能がなくて

心だけで恋する、のも

自由でいいけれど。



人間としては、物足りないような気もしないでも、ない。


真剣に、ひとりの人を思ったり、思われたり。


ひとりの人を思いあったり。


そういう思い出も、あってもいいものだ。



失った恋も、美しい思い出になったり。








次の日、学校が終わるのを待ちきれなかったので

主任さんに、お池の栓をしておいてもらった。



お水がたまるまで、しばらくの辛抱(笑)



雨、降るかなー......。










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