今回も自主企画『【短編限定】より良い作品を書くための意見交流会2』にご参加いただきありがとうございます。主催の森山です。作品を拝読しましたので、感想を述べさせていただきますね。

純粋に面白かったです！冒頭から興味を引く展開で、すらすらと一気に読んでしまいました。最初は彼のちょっと変わった人となりを観察するように描写されていたり、ユーモアのある会話文など、エンタメ性があって軽快に進んでいく感じが楽しかったです。けれど、だんだんと物語に隠されていた闇、メッセージが顕になっていって、ハッとする展開もあり、読んでいて飽きることがなかったです。爽やかなのにどこか深い作品で、とても良かったと思います。ラストも何も解決はしないけれど、少しだけ一歩進んだような、小さな希望が見える展開で終わるところも良かったですね。続きがあったらぜひ読んでみたいと思いました。

そして、これは個人的な印象なので、軽く読み流していただいて構わないのですが、タイトルを見て、最初、私は嘘ばかり吐く狼少年みたいな子の話なのかなと思ってしまいました。「虚言」と聞くとやっぱり嘘を吐く方がぱっと浮かぶので、タイトルで誤解が生まれるようなことがあるのではないかなと少し心配になりました。とはいえ、本文やあらすじを読んでみれば違うとわかりますし、些細なことなのであまりお気になさらないで下さい。ただあまり良い印象の言葉ではないですし、それで読む人が離れていってしまう可能性もあるのでそれはもったないなぁと思ってしまいまして、お節介な発言でしたら申し訳ありません💦

長々と失礼しました。あくまでも個人的な意見ですので、参考程度に読み流していただければと思います。このような面白い作品に巡り会えて企画をやった甲斐があったなと思えました。参加していただき本当にありがとうございました。