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輔星（アルコル）

概要

新進気鋭の新興宗教。

旗印は上を見ている目玉一つ。

倫国内に限らず周辺国に信者を増やしており、主に農業や漁業に従事している下層と、金融や物流で財を成している上層にて大流行している。

その中心は教祖が伝える、天より遣わされるいずれ訪れる災いの占術、平たく言えば『未来予知』により信心を集めている。

予知は、予知できなかった災いは数多くあるものの、一度予知できた災いはほぼ確実に、日時含めて的中している。

予知の内容は災害や事故が中心で、小さな落石や食中毒に始まり、大規模な落石事故や鉱山の落盤、サンマの大量死などで、その規模も大きくなっている。

この予知により、下層のものは災いから逃れることができ、上層のものは大金を稼ぐことができる。

その予知の噂は国中に広がっており、国内の重鎮や学者、一部の官僚たちも信者にならないまでも注目している。

しかしその正体は詐欺とテロの複合組織。

秘密裏に結成した実行部隊が災いを自演することで予言を的中させてきた。

当然、その秘密を知ったものたちも消しており、かなり血に汚れている。

最終目的は影響力を強め、彼らが本当に信じるたった一つの『真なる災い』に備える基盤を作ること。

虚実入り乱れた組織故に、内部での情報戦も盛ん。