20220529
なんか、つかれた……。
昨日の話だ。
東京にある「旅する喫茶」という喫茶店が出張開店するという情報をツイッターで入手していたので、開店前に並ぶつもりで行ってみた。
特に今週末は3年ぶりの松本クラフトフェア。人手と駐車場問題が起きることはよくわかっていたから対策をとりつつ向かったのだが。
開店30分前に店前に着いてみると、お店の人から「ご案内できるのが17時以降になります」と言われ。
どうやら朝から整理券が配られていたらしいということをそこで知った。
(後から調べてみたが、整理券を何時に配るとか、今どういう状況です、という告知はほとんどなく、インスタグラムの投稿に気づける人がかろうじてわかる程度だった。)
まあ、元々タイミングの悪いことで一部に有名な私である。
行きたいお店が私の休みの日や行ける日に限って休業だったり、お店の人と話してみたいのに他の人と長話をしていて結局話せなかったり、そんなことはざらにある。
まあ、今回は縁がなかったのだろう。
そう思って、せっかく来たからイベントメニューではない商品をテイクアウトして帰ろうと思っていたのだが。
私より早く来て、お店の前でどうしようか迷っていたお姉さんがいた。
何をかくそう、最初に整理券の存在を教えてくれたのはお店の人ではなくこのお姉さんである。
私と同じように何も知らずに来た人たちが右往左往しているのに声をかけ、先に聞いていた状況を教えてくれたのだ。
テイクアウトの商品を作ってもらいながら、お店の人とお姉さんも交えて「すごい人出ですねー」なんて世間話をする。
お姉さんはまだあきらめがつかないようで「どうしようかな」と言っていた。
試しにどこから来たのか聞いてみたら、なんと
長野県の北のほうに位置する地域で、松本からはだいぶ遠い。
確かに諦められないはずだ。
ここまで来た労力を考えれば、地元から東京に行って同じような状況になるのと悩みの深さは同じくらいのはず。
でもお姉さん、私が「明日リベンジしますわぁ。」と軽く言っているのを聞いて、
「そうだよね、あきらめも肝心だよね。」
と踏ん切りがついた様子。
テイクアウトの商品を受け取った私と共にそこを去ることになった。
別れ際、お話をしながら近くのショッピングモールまで歩きながら今日松本クラフトフェアですよと伝えると、知らなかったのか「だからこんなに混んでるんだー!」とびっくりしていた。
けっこう知名度ないのかな、松本クラフトフェア。
最後にお姉さんに激励された。
「明日頑張ってください!」と。
家に帰って親に「喫茶店入り損ねた」と事情を説明すると、
「そんなもん行かなくていいよ。」と言われ。
夜にはすっかり気持ちも折れていたのだけれど。
小谷のお姉さんのことが頭から離れなかった。
次の日の朝。親に宣言。
「やっぱりリベンジしてくるわぁ。」
ちょっと苦笑いされてしまった。
で、今日。
リベンジに行ってきた。
日曜日ということもあり、絶対に昨日より人は多いだろうなあ、とは思っていたけれど。
9時過ぎの時点でもう20人ぐらい並んでいてめげそうになった。
でもここまで来たのだからあきらめるわけにはいかない。
整理券はもう配られ始めていて、わたしは14時30分の整理券を手に入れた。
一度家に帰ることも考えたけれど、駐車場から出ればもう止められないだろうとおもってそのへんをふらついた。いい時間の映画もないし、クラフトフェアは昨日ぐるっと一周してほしい物も手に入れたし。
時間まで近くの気になっていたカフェ(隠れ家的なところで、この週末だというのにひっそりとしていてとてもよかった)で読書をしたり、美術館をのぞいたり。
そしてついに時間になり入店。
カレーと限定クリームソーダを頼んでみた。
カレーは程よく辛くて一緒についてきたコーヒーとの相性も良く、クリームソーダには定番のバニラアイスとさくらんぼ、そして地元でよく見る開運堂のお菓子(白鳥があしらわれたポルポローネス。おいしい)が飾られていて涼し気だった。
退店。
この間30分となかった。
整理券をもらえなかった人たちが外でひたすら並んでいるのも知っていたし、外が暑いのもよくわかっていたからゆっくりなんてできなかった。
とりあえず証拠写真が撮れたからよし!
SNSに小谷のお姉さんに届くようにと願いを込めて、写真を投稿した。
とても疲れた週末だったけれど、こんなに自由に時間が使える日というのも久しぶりで、いやはや無職も捨てたもんじゃないな、と思う次第である。
(なお5月いっぱいは無職ではなく有休消化の身であります)
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