【詩 Lime Season】

小箱エイト

「遠い横顔」

君の長い髪はどこへ向かっているんだろう

一年経って、君は変わったね

もう一度、肩まで切ってくれないか


むじゃきな笑顔が

ぼんやりと頭の奥で揺れている


サラ、サラ、サラ

風にとける細い繊維(いと)

そうして時間もとけてゆく

君の瞳は変わらないのに

変わらないはずなのに


長い髪が好きだと云ったのは

僕なのに

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る