第13話

🎷: 人や街に投影するよりも芸術文化に向ける方が良いのでは。例えば博物館へ向かえばお父さんの化石が。

🍮: オオトカゲというのは「父親」の条件を満たしているのよ。

⏳: 我々は酔いに伴い、項垂れて生きる。でも暁けに立ち去るのも一つの手。プラハの剥製人形劇場にて。この世が無意味な祝祭のままでは終わらぬように。置き土産の不在する、我々の。

🎻: お風呂で話すのは目を覚さないため。それは分裂症と云われても実際にはお父さんの文化とお母さんの文化の何れをも現実原則として生かした結果に過ぎない。孤島文化の終焉のその先は誰もが同じものを見た。"葉っぱのフレディ"が判り易い。寄り添うことは無いが、遠くから生存を。ドゥルーズ"ポスト構造主義"、ラカン"シニフィアンとシニフィエ"、デリダ"フィッシュ"。他にも、"孤島、暗黙知の次元、事物のしるし"。

🍎: "父を遠ざけ母を遠く見つめる"。つまり彼方へと。"Pay-bas" とも云う。"オランダ"と云う事。安楽死の現場、Adriean van Utrecht の描く孤島文化に於ける生贄と遊び、殺戮への投影。

🎷: 部屋にショパンとサティとドビュッシーを流す。音楽劇場でナムコレプシーの中を最後まで演奏に身を委ねる。恩寵の揺らぎを母の投影せしめた矛盾に思えた筈。あとは海へ向かい、ビスケットを握り締めながら遠くの現実を目指せばいい。人や街ではなく。

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