第52話 自死はあなたの権利です2(愛する人を失った人へ)

愛する人を失った喪失感というのは辛いものです。本当に辛いものです。この気持ちは決して他人には理解できないものです。

「私も最愛の家族を亡くしたのです」と言われても、あなたの家族と私の家族は、全然まったく違います。一緒にしないでください。


その故人に会うためにあの世にいこう。ですがちょっと待ってください。あの世とやらが存在すると仮定して、故人があなたをあの世で待っていると、どうして確信できるのですか? 

例えばあなたが事故や病気で亡くなったとして、その最愛の人に死の旅路の道連れになることを、あなたは本当に願いますか?


〇〇君、〇〇さん、あなた、お父さん、パパ、ママ、こっちに来るのはまだ早いよなどとは絶対に考えてないと、どうしてあなたは確信できるのですか。


何もしなくてもあなたは早いか遅いかの違いで、100%確実に死にます。あせる必要はまったくありません。どうせあの世で再会するなら、地上でのみやげ話を一つでも多くもった方がいいのではないでしょうか。

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