第427話結愛の妄想

 結局夜まで待ってもそーちゃんは帰ってこないし、あの虫は外にそーちゃんを探しに行ってで私は今そーちゃんとあの虫の家に1人でいた。

 もちろんそーちゃんのベッドの匂いも現在進行形で堪能してる。


「そーちゃんはいつもここでナニかしてるのかな・・・」


 そんなことを妄想してたけど、よくよく考えたら監視カメラが置かれてる状況下でそーちゃんがそんなことをするとは思えない。・・・はぁ。


「あの虫・・・!」


 監視カメラなんて置いたらそーちゃがナニかなんてできるわけないよね・・・

 仮に監視カメラが置いてなくてもそーちゃんがナニかをしない男の子だったとしても妄想することはできたのに・・・絶対にしてないってわかっててそれを妄想するのは虚しい・・・


「・・・そうだっ!」


 私はこの家の宝箱に向かうことを決め、すぐに行動を始めた。

 家にしてはかなり広いけど、やっぱり家は家だから一瞬で着いた。


「洗濯かご・・・!」


 はわぁ・・・そーちゃんの洗濯籠!宝箱すぎるよ・・・ん?


「・・・あの虫、殺す」


 あの虫はあろうことかそーちゃんと共用で洗濯かごに自分の下着とか服とかを入れていた。・・・あぁ、そーちゃんの純白な服と下着が汚れちゃう・・・

 私は本当なら触りたくもないあの虫の服や下着をそーちゃんのためにと言い聞かせて洗濯かごから取った。これで正真正銘宝箱の完成!


「・・・あっ」


 いけないいけない、忘れてた。

 私はこれからそーちゃんの服や下着を漁る前に、手を除菌した。


「よしっ!今度こそ!」


 私はまずそーちゃんの服から手に取った。

 こうしてそーちゃんの服に抱きついてると、本当に神様は私とそーちゃんを同じ時代に産んでくれたのは良い事をしてくれたと思う。


「それがなんの手違いであんな虫まで一緒の時代に産んじゃったんだろ・・・」


 あの虫さえいなければ本当に全て順調に行ってたのに・・・なんて、確定してあるものが消えるっていうのは無いものを願うより難しいよね・・・

 私はそーちゃんの服を堪能しきると、服を洗濯機に入れた。


「次は・・・そーちゃんの下着!」


 下着を手に取ると、小学生の時とは明らかにサイズも質感も違うことがわかる。やっぱり成長してるんだよね・・・


「ん〜、はぁ〜」


 良い匂い・・・!

 あー、早くそーちゃんと子供作りたいなぁ。でもそーちゃんは子供とか好きじゃ無いかも・・・その時は子供はいらないからやることはやってもらって、そーちゃんと2人で気持ちよくなりたいなぁ・・・ああ、想像するだけで・・・❤︎


「あ、でも初めては痛いっていうし・・・その時はちゃんとそーちゃんにリードしてもらわないとね!」


 私は未来への妄想をしながら、そーちゃんの下着を堪能した。

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