第352話初めての濃い性行為

「・・・・・・ん?」


 俺は今眠ってたのか。なんだこのベット、なんか湿ってる・・・?いや、湿ってるっていうか冷たい・・・?ウォーターベッドってやつか・・・?

 俺は当たりを見回して、変な道具が置かれてるのを見た。・・・そうだ!そうだそうだ、ここはホテルだった。え、なんで俺は眠ってしまってるんだ?


「うわあっ!」


 っていうかなんで俺は下半身は下着だけで上半身は白色のボタンの付いたシャツみたいなやつを着てるんだ?俺はこんなの着てきた覚えはない。


「あ、おはよ〜、そーくん、待ってたよ」


「待ってたよって・・・え?」


 初音が何かの決心をしたような顔つき・・・雰囲気で俺の上に跨った。上下下着だけで。・・・っていうかこの下着って確か初音と復縁してから初めて買い物に行った時にフィギュアを壊さないならなんでもするとかっていう条件で買わされた下着じゃないか?


「あ、気づいてくれた?そうだよ?これは、そーくんが買ってくれた下着、こういうのを勝負下着っていうのかな?」


「・・・しょ、勝負下着って、え・・・?」


 俺は手を動かそうとしてみるも、なぜかベッド自体に手錠のようなものが併設されていて、それが両手にされており、縦に拘束されていた。足は元々動かせないから拘束する意味がないということだと思う。


「だから、これから子供作るの、そーくんがどうしてもまだ子供は不安って言うなら、避妊してもいいから、とりあえず行為だけはしよ?」


「行為だけはしよ?って・・・」


「・・・子供は作らないにしても行為するのはもう決定事項だから」


 ええ、そこ決定しちゃってるのか、でも初音の雰囲気がいつもの感じとは違う。本当に決意を固めた感じだ。なんでこんな変な感じのところでそんな決意固めるんだ・・・


「じゃあまずはボタンから外すね?」


「ま、待て、そのことなんだけど、俺こんな服着てたか?」


 こんな白色のボタンの付いたシャツなんて俺は持ってない。仮に持ってたとしても今日は絶対に着ていなかった。


「あー、雰囲気出しみたいな?白色シャツでボタンを外していくと雰囲気出るでしょ?」


 そんなどうでも良さそうなところの雰囲気はちゃんと考えるのに俺の感情とか行為までの持って行き方とかはかなり雑なのはどう説明してくれるんだろう。

 俺がそんなことを考えている間に、初音はボタンを一つ一つ外していった。

 あと3個、2個、1個、そしてとうとう上半身のボタンは全て無くなり、初音はそのボタンの外れたシャツを広げて、俺の上半身が完全に見えるようにした。

 シャツを着ている状態なのに上半身の表は完全に見えるっていうのはなんていうか・・・違和感がすごい。


「は、初音、本当にこのま────っぁ!?」


 初音が俺の上半身の突出した部分を手で触った。


「ちょっ・・・初音、本当に、ここでそんなことをする気、なのか・・・?」


 俺が喋るも初音はその手を止めず、ひたすらその部分を責めてくる。


「うん、もちろんだよ、それに・・・そーくんも声隠せてないよ?本当は気持ちいいんでしょ?可愛いよ❤︎」


 なんだっ!そのエロゲーとかに出てきそうなセリフは!


「ま、待て初音、そ、そうだ!18歳!18歳の約束を忘れたのか!?」


「・・・もうそんなに待てない」


「で、でもやっぱり色々と段階を踏んでから───」


「うるさい口は塞がないとね」


「ん”!?」


 初音はそう言って俺の唇に自分の唇を覆い被せた。


「ん””ん”ん””んんんんん!!」


 俺は抵抗しようと手の手錠をガチャガチャしてみるも、そんなものは全く意味をなさなかった。そして初音は跨っていた体勢から、俺のキスをしている顔を軸にして俺と並行になるように寝転がった。・・・というより俺に抱きついた。

 い、色々と当たってる、っていうかこれ、本当にやばい。やばいやばいやばい。危険信号なんてレベルじゃない。このまま快楽に溺れてそういうことをしてしまうのだけはダメだ、俺のモラルに反する。


「ん、はぁ・・・じゃあ舌入れてもいいよね?」


「無理!無理!絶対無───ん”っ!?」


 初音の下が口の中に入ってっくる。意識してるわけじゃないのに、舌が入ってきた瞬間に、俺の舌も呼応するように勝手に動いていた。

 やがて初音は俺から唇を離した。


「んっ、あぁ・・・夢みたい❤︎そーくんとこんなことができるなんて❤︎」


「も、もう満足した、か・・・?」


 流石にもう限界だ。俺にしてはよく頑張った。確かに俺も今までキスひとつするのにも抵抗を持っていたのは初音に不満を与えてしまっても仕方なかったな。一先ずこれで、一段階上がったということで今日はお開きに────


「何言ってるの?まだ本番がまだだよね?」


 そう言って初音は俺の股より少し下の部分に跨ると、俺の股の間の部分を凝視した後、とうとう下着越しに俺のそれに触れてきた。


「はっ・・・」


 情けない声が出てしまったけど、これも仕方がないこと。・・・って、え、嘘だろ、本当にここでする気なのか?初音は。

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