第365話 とどかない太陽

 快晴の空の下


 あたたかい風を感じて


 笑顔になる


 それはとても幸せなこと


 でも


 そう思わない人がいる




 世界は狂ってる


 誰も自分を理解しちゃいない


 自分はもっと凄いんだ


 全部あいつのせいだ




 思い込みが強すぎて


 まわりを見ることができない


 未来や希望があるのに


 自ら踏みつけている




 そういう人に対して僕は


 その人が選択した自由を尊重する


 つまり


 何もしない




 こっちだと叫んでも


 もろく崩れる崖に向かって歩き


 助けを拒絶する人を助けることはできない




 だから


 冷たいようだけど


 そういうときは


 その人の自由を尊重する




 本人にとってはそれが希望なのだから

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