第34話 導き

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 あ、エンジェルナンバー。


 意味は────。


 アセンデッドマスターが新たなスタートのために導いてくれる。


 アセンデッドマスター……。


 意味は────。


 過去に人間界で暮らしていた聖人・偉人のこと。


 ふむふむ。


 そんな偉い人が導いてくれるなんて、有り難いわね。


 そういえば……。


 死んだお祖父ちゃん、道路工事の作業員だった。


 四十年以上、道路づくりの仕事をしていたんだった。


 みんなが安心して通れる道。


 笑顔になれる道。


 聖人・偉人とまでいかなくても、多くの人の生活を良くするために貢献したのよね。


 うーん。


 私はちょっと違う。


 私は小説を書いている。


 読む人に希望を感じてもらえるような小説。


 太陽のように温かく、明るくなってくれる小説。


 いま考えている小説だってそう。


 主人公は多くの人に支えられながら前進する。


 何があろうと最後には笑顔になる。


 て、あら?


 こんな風に考えられた事がもう導きなのかしら。

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