第44話 異夜

「太陽を見たことがないわね、イブ」

「そうね、ヤエ」


「とても温かく明るいものらしいわね、イブ」

「そうみたいね、ヤエ」


「草原のような所でお弁当を食べると美味しいと聞くわね、イブ」

「そのようね、ヤエ」


「でも私たちは館で主を、お母様を守らなければならないわ、イブ」

「そうよ、ヤエ」


「……」

「……」


「私たちにとってお母様が太陽ということかしら、イブ」

「それは言えるわね、ヤエ」


「お母様の笑顔は温かく明るいからね」

「そのとおりね、ヤエ」


「……」

「……」


「いつか三人で出かけてみたいわね、イブ」

「希望をもちましょう、ヤエ」





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同じく投稿している『イブとヤエ』の主人公による太陽と希望の言葉です。

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