Ⅴ リュンヌとは
リュンヌについて色々なことがわかってきた。
リュンヌはキャップという人が創設した組織であること。
また、殺し屋の中にはヨーロッパのEUにある反殺し屋組織〈AEO〉が危険度ランクを定めており、Sが一番上でそこからA、B、CといきEまであるのなかでリュンヌはBランクに指定されている組織であるということ。
リュンヌには暗殺班、外交班、メカ班の3つに分かれており僕は暗殺班に入ること。
その他に報酬についてやチーム内のルールについてなど様々なことを教わった。
そうしてリリカからリュンヌについて一通り教わったら、
キャップの口から
「お前もう充分休みとれただろう。
次の暗殺に行ってもらう」
と早速暗殺に行けとの命令が出た。
僕は充分の休みとはなんなんだろうと思ったが、時計をみてみると議員を殺してから8時間以上は経っており人を殺すというのは体も心も疲れているのだと実感した。
「おい、ゼノン」
強めの口調でキャップが名前を呼び
「今からわたすミッションをロイとこいつ連れていけ」
そういうと、ここに拉致されたとき強い口調だった20代後半ぐらいの背の高い男の人とそれと対照に背の低く太った20歳ぐらいの男が動いてきた。
どうやら背の高い男の人がゼノンで背の低くて太った男がロイっぽい。
「おい、行くぞ作戦練るぞ」
ゼノンにそういわれ僕は作戦を練る作戦室に向かった。
向かってる途中ゼノンが僕に対して
「お前のことはまだ認めてないからな。
キャップが連れてけというから連れてくだけだ。」
「ほんとなんでお前みたいな素人と一緒に行かなきゃいけないんだよ。」
僕も暗殺がやりたいわけじゃないのに、、、
むしろ無理やりやらされているのに
心のなかで思うことはあったが反論せずにしていると
少し後ろから歩いてきたロイが
「ゼノンそんなこというなよ」
「お前も辛いだろうが、一緒にがんばろぉなぁ!」
と大きな声で僕を守ってくれた。
ロイという人はどうやら元気で能天気な人なんだと一瞬でわかった。
そこから無言が続き作戦室に到着すると、次のミッションに対しての作戦会議が始まった。
「今回の暗殺依頼はランクでいうと中の中。
余裕だからさっさとすますぞ。」
たゼノンが言った。
どうやら、この3人を仕切るのはゼノンらしい。
そこから作戦会議が始まった。
今回の依頼の内容はこうだ。
15億ほど資産のあるおばあちゃんからの依頼で、そのおばあちゃんには2人の男の子供がいるらしい。片方の子供とは2世帯住宅で一緒に住んでおり、もう片方の子供は離れたところに住んでいる。離れて住んでいる方の子供とは何年も会っていないが最近人伝いに大きな借金をしていると聞いた。その借金返済のために資産が欲しくて殺される可能性があるから何日間か守ってほしいとの依頼らしい。
いわゆる人を暗殺から守る依頼だ。
暗殺が蔓延っているこの世界ではこのような依頼も殺し屋に頼むらしい。
説明が終わるとロイが
「なかなか簡単すぎないか。
こんなの下の上程度だろう。」
たしかに‥
僕もわりかし簡単だなぁと思った。
人を殺すわけでもないし、
「たしかに簡単だな」
ゼノンがそう言って返したら
「まぁ現場に行けばこのミッションをキャップが中の中になった理由がわかるかもな。」
ロイがそういって僕たち3人は現場に向かった。
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