21 いつか書かなければならなかったこと


 今回は少しばかり、お固い話。


 コロナ禍で人種差別とかヘイト・クライムが叫ばれて久しい昨今、ワイには何人か外国人の友達がいます。


 イタリアやロシア、チェコやウクライナなど、国籍は様々やけど、ワイはなるだけ話すときは関西弁で通してます。


 彼女がアメリカ人であることも、前述の通り。


 ま、さすがにグーグル翻訳で関西弁は、上手いこと翻訳でけへんらしいですけど(笑)。


 でも、ワイの骨肉にしみた言葉なんやからしゃーない。


 それでもみんな「あなたは面白い」と言ってくれるし、何も恥じるところもなく、むしろ誇らかに過ごしてます。


 ワイの周りに、誰もアジア人を差別する人はいません。


 しかし。


 アメリカに住むアフリカ系アメリカ人の友達は、たまにインスタやタイムラインで差別に対して、異議を唱えるメッセージを出しています。


 多分ただ事やないんやろなってのだけは、鈍感なワイにも分かります。


 いろんな国の友達と話すと分かるのは、見た目や言葉、文化が違うのは大事にしてるものが違うからってだけで、あとは人間として同じように笑ったり泣いたりして、本質は同じなんやなってこと。


 差別する人はそれが分からないだけなんやろなって。


 こないだのスクールバンドシリーズの第2弾に敢えてアフリカ系アメリカ人のキャラクターを登場させたのも、いつか人種差別にまつわる話を書かなければならない──ってのがあって、それはずっと実は頭の中にあったんですよね。


 だから多少無理かなって思いながらも書かなければならなかったし、書いたのは正解やって今も思ってます。


 だって外国人の友達って、話題がたくさんあるから楽しいのですよ。


 話してみるとホンマ楽しくて、好い人なんやもん。


 ちょっとしたことやのかも分からへんけど、他愛ない話でもしてみるのはとても大事で、しかもそっちのほうが政治や宗教とかより、案外図星を射抜いていたりもする。


 でも…こういう声って、きっと世の中ではマイノリティやから、掻き消されてまうんやろなぁ。


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