第2話

それは、突然起こった。

覚えてる限りでは、

小学二年生の夏休みが終わり、その月の遠足がある前日だった。

もう、名前も顔も覚えてない父親。

そんな父親と母親がお金関係の話で、口論になり、喧嘩までに発展した。

場所が悪かった。

キッチンだったのだ。

母親が一方的に殴られ、抵抗してる姿を見て、小二の自分は泣くことしかできなかった。

いつの間にか、近くに住んでた幼なじみの親が来てくれて、状況を変えてくれたのだ。

その後、幼なじみの家に泊まらせてもらって、病院から帰ってきた、顔にガーゼを付けたボロボロの母親を見た。

でも、姉弟3人の前では、笑顔でいるようにと、辛いながらもそんな顔を見せてくれたような気がした。ここら辺は記憶が曖昧で今、思えばそう見える気がした。

次の日…

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