第7話 占い師の発言
6 占い師の発言
私が思うに、誰かは嘘をついていますね。
話が矛盾しているところがあると思います。
もちろん、わたしがそうかもしれませんが。
話を聞いている限り、家族やその関係者である3人は話が似ているようです。一方で、霊媒師や依頼主はその3人と反対のことを言っているような気がします。まぁ、猫に関してはわかりませんが……
冷静に考えたら、親族3人が本当のことを言っているように思います。というのも、3人も同じようなことを言っているからです。1人2人ならともかく、3人が嘘をつくのは難しいと思います。それに、3人は具体的な話でしたし、話も長く伸びていました。嘘つきならすごい才能です。もちろん、3人が口裏を合わせたという考え方もあるかもしれませんが、それよりもほかの2人が嘘をつく可能性の方が高いです。もしかしたら、勘違いしているだけかもしれませんけど。
いや、ちょっと待ってくださいよ。2人の話もあながち嘘とは言えないかもしれません。そうです、自分で言っといてなんですが、勘違いしているだけかもしれません。依頼主は家の中の老人を知らずに外の老人のことしか知りません。そうなると、老人に対する話が3人と違うことはあながち間違いではありません。それは霊媒師にも言えます。老人は自分が思っていたことと周りの思っていたことが違うだけかもしれません。自分自身ではおとなしくしているつもりでも、回りからすると暴れているように見えるかもしれません。見てる人によって見え方は変わるものです。
そうなると、誰が嘘をついているかわかりませんね。猫については情報がなさすぎですし。そうですね、適当に怪しいと思った誰かを占うつもりです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます