第15話 神の終わり

その神はまだ人だったころに、神にされるために片目を奪われ、片足を斬られた。


神は人が捧げる生贄を食べ、代わりに山村を守り、千年以上そうして暮らしていた。


ある日、わけがわからないまま「人食い鬼」として人に山を追われた。


灰色の道に転がり出た神は、巨大な鉄のイノシシに踏まれ、ねじ切られ、「浮浪者」として遺体を回収された。

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