ジェットブラックアサシン ~漆黒の暗殺者~
風凪漆黒
第1話 漆黒の暗殺者
「今飛行機に乗り込んだ。」
『了解。』
ここは今飛行機の中。
「この機体は1分後に離陸する予定です。」
そんなアナウンスが聞こえた。
俺にはやらなきゃいけないことがある。
暗殺だ。
今回の依頼は銀行の社長を暗殺してくれってのが依頼だ。
計画はこうだ。飛行機に乗り込み、離陸5分後に暗殺をする準備をし、1分後開始する。暗殺の仕方だが今俺は銃を持っている。銃の扱いには自信はある。まあ短く言うとこれで暗殺する。
暗殺と言ってもここは飛行機。多分銃音は聞こえるだろう。
まずその人を呼び人気のないところに移動させる。人気のないところってのはトイレぐらいしかないだろう。
その後、
暗殺する。
ってのが計画だ。
暗殺歴はだいたい3年っていったところだ。
なにしろ失敗したことはない。
もしもだ。もしも失敗したら飛行機から飛び降りる。
これが暗殺者っていうものだろう。
俺は時計を見て、そろそろ準備を始める。服の裏に銃があることを確認し、黒の手袋を着ける。
「始める。」
『了解。慎重にな。』
その人は俺の前の列に座っていた。
俺は席を立ちその人に話かけた。
「あの、ちょっといいですか?」
「なにか?」
その人は30代前半ぐらいの男性だ。
「ついてきて欲しいので。」
その人は親切に席を立ちついてきてくれた。
目指すは飛行機の一番後ろのトイレ。
飛行機の一番後ろが見える1本の通り道を通っていく。
飛行機の中は寝てる人もいれば、コーヒーを飲んでる人、映画鑑賞してる人がいた。
2人はトイレのドアの前に到着した。
「あの・・・なんですか?」
「あ、ちょっとトイレの中を見てもらいたいので」
俺はトイレのドアを開けその人を先に入れた後、俺もトイレの中に入った。
ここまでは計画通り。あとは暗殺するだけ。
「なんですか?」
俺は服の裏に仕込んでおいた銃を持ちその人の腹に銃口をあてた。
「バァァァッッッン」
銃音が響いた。
俺はなにもしていない。どういうことだ?まさか。
自分の腹を見たら、血が出ていた。
やばい、失敗だ。
その場に座りこむ。
「どうですか?暗殺者?実は私も暗殺者なんですよ。あなたを暗殺するよう依頼されました。まさかこんなに早く暗殺出来るとは。」
俺はすぐさまトイレから脱出しようとした。打たれたこの体でどこまで出来るかは限られてる。
俺は最後の力を振り絞り、ドアを開け、脱出しようとトイレからは出られたが、また俺に弾が一発腹に命中した。
たしか一番後ろに非常用の脱出口があった。
俺はそこ目掛けてそこにたどり着こうとした。
俺はその人を持っていた銃で腹部に命中させた。
今だ。
俺はほんとにこれが最後の力を振り絞り脱出口に向かった。
脱出口の扉を開けた。
風が強い。
俺はそのまま飛び降りた。
「すまん。俺失敗した。」
『やっと繋がった。今どういう状況だ?』
「今飛び降りてます。」
『は?どういうことだ?おい、お』
俺は無線を切った。
俺はここまでか。
まさか失敗するとは。
なぜ俺の計画を知ってたんだ。
まあいいや、俺はどうせ・・・。
そのまま目を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます