第44話


あの子はとても可哀想な子だと思います。


最低限の生きていく為の方法を知る機会を奪われ、疑問も持たないよう洗脳され、傀儡でしかない事に気付かず、それが本人の意思であると刷り込まれ。


だけれど、私達が何を言おうが届かないのです。


あの子は私達の声の届かぬ彼方側なのです。

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