夢の話
木馬に乗った
メリーゴーランドみたいに大きなやつじゃなくて
木彫りのてのひらぐらいの大きさの
ニスも何も塗っていない
やすりがけしていない
木材丸出しのやつだ
だからぼくは小人ぐらいの大きさに
なって
けばだったそいつに股がった
全然動かない…
意志の強いやつだ
ぼくはどうにかそいつで学校に
行かなくちゃいけなくて
必死にそいつのお尻をひっぱたいた
“行きたいの?”
とそいつは甘い声でしゃべった
ぼくには
それが
“生きたいの?”に聞こえて
必死に“生きたい、生きたい”と
泣き叫んだ
そうしたら
“はい、どうぞ”って
ニンジンをくれたんだ
長寿のニンジンなんだって
という、高麗ニンジンの夢でした。
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