幼年期

深い山道を奥へ奥へと

歩き続けていると

憧れていた風景が

そこにはあった

ずいぶん遠くへ来たものだと

深いため息をついていたら

晩御飯ができたからと

母は、先回りして

したり顔だ

“疲れただろうから

今日はもうお休み”

またいつか緑の風景に会いに行く日まで

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