「夢見る人」深き眠りの七百階段

エレベーターが落ちる

会社のエレベーターに乗る。上の階に向かっていたが、途中でガタンと止まり、半階分落ちてしまった。

エレベーターの扉が開いたので、慌てて外に出る。別の会社のフロアだった。すると、エレベーターの前で待っていたその会社の人たちが乗り込み、そのままエレベーターを動かしてしまった。

そのフロアを回り、上階に行く階段はないか探すが見つからない。エレベーターの場所まで戻るが、そこには大量の人々がいてエレベーターを待っている。

床はトタンのような仮作りのようなもので、茶褐色の色合いがライトアップで映えている。簡易的な手摺りはあるが、吹き抜けのようになっている。

私はその場所で待ちながら、自分の番は来るのだろうかと途方に暮れていた。