高川山で登山パーティー

立ち寄った食堂はおばあちゃんが経営しており、ログハウス風の建物だった。(そのおばあちゃんは現実ではもうなくなった唐揚げ定食の店のおばあちゃんだったと思う)

その店では今度の土曜日に泊りがけで高川山に登り、登山パーティーをするという。少し興味があったが、急なので、考えておくとだけ答えた。


気がつくと、高川山に登っていた。でも、眠いので布団を敷いて寝る。

人が何度も私の寝ているところをまたいで通っていった。迷惑だな、と思っていた。だが、ちょうど通行の邪魔になる場所に布団を敷いてしまったのかもと少し後悔する。


新しい家に引っ越してきて間もなかった。管理人は例のおばあちゃんだったかと思う。

ドアの閉め方が複雑で難しかった。扉の上端にずっと鍵がつけっぱなしになってしまっており、不用心だ。

閉め方をひらめき、ガチャガチャと動かしてようやく閉まる。「そういう閉め方だったんですね」と横にいた人が驚いていた。

向かい側の部屋は漫画家の家らしいが、そこも閉まってはいるものの、鍵がつけっぱなしであった。


例の高川山へ行く日だが、その日はWi-Fiが使えなくなってしまうという。

「それは困りますよね」と倉田さんがフォローしてくれた。私はパケ放題にプラン変更するしかないと感じ、契約を変更する。

部屋を見渡していると、私の部屋の上には漫画家のアシスタントが仮眠するスペースがあり、私の部屋とは仕切もなく、丸見えになっていた。


会社から帰るにあたり、会議室の明かりがついていた。私が使ったんだったと思い、会議室の電灯を消す。しかし、まだ明るい。奥の部屋の電気も消した。

それでも、なお明るい。もう朝になっていた。そうだ、徹夜したんだと思い出し、会社を後にする。


なぜか、実家に向かっていた。用は何もなかった。

家の手前の十字路に母がいた。近くにダンボールが打ち捨てられている。ちょうどいいと思い、私も手持ちのダンボールを捨てた。

母はそのダンボールを縛ろうとしていたが、他人のゴミなんだからそんなことしなくていいのに、と思っていた。

そのまま、実家に向かう。


しかし、会社からだと、今の家に帰るよりも実家の方が近いのかと驚く。

せっかくだから、高川山の登山パーティーに参加しようと移動することにした。


電車とバスを乗り継ぎ、中山バス停に着く。途中で登山道具を何も持ってないことに気づき、実家に戻らなくてはと思っていた。でも、よく考えると実家に登山道具なんて置いていない。今の家に帰らなくては。

中山バス停は京急との連絡口もあり、しっかりした建物だった。帰り道を調べようとスマホを操作する。


そんなことより、トイレに行こう。

何人かで連れ立って向かったが、京急のパスがないので入れない。何人かはパスを買おうと切符売り場に戻った。私は改札の横にもトイレがあると気づき、そちらに向かった。

用をすますと、水道で手を洗う。最初は蛇口からまとまった水が出たが、その後はシャワー状に水が出てくる。便利な機能だなと思った。

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