登山の帰り道
栃木だか群馬だかの一番高い山に登ったと思っていたが、そんなことはなかった。
帰り道で、瓏さんと花輪さんに会う。話をしながら、一緒に帰ることになる。徒歩で。
徒歩で、その日泊まることになっていたコンビニまで行く。
瓏さんと二人になり、本当に一番高い山がどこか調べることになった。
仁王像が連なっている場所だった。
その仁王像は等身大だが、いくつも重なっており、その像をよじ登ることになる。
百メートルか二百メートルくらい、ひたすら垂直に進んでいった。
そこから、また電車に乗り、やがて頂上に着く。
その時は頂上はそこだと思い込んでいた。しかし、よく見たらまだ先へ行く電車があったので、それに乗り、真の頂上を目指す。
それが栃木だか群馬だかの最高峰なのだ。
その登山中に誰かが死んでしまい、お悔やみのために、その女の子のお父さんに会いに行く。
そのお父さんと一緒に、また登山に行くことになった。だが、財布にお金が入ってなかった。パスモはあったので電車には乗れたが、入山料の七百円を払うことができない。そう思ったが、ぎりぎりお金はあった。
同行しているお父さんにお金を借りれないかと思案する。あるいは、どこか現金を卸せる場所はないかと考えた。
コンビニは午前九時からなので、まだ開いていない。
そこで、警察から以前の状態の話を聞きたいと連絡があった。原付をどこに駐車しているか聞かれる。
どこにも駐車なんてしていない。旅の途中で置いてきてしまったのだ。
ごまかさなきゃと思ったので、「家の近くの駐車場に止めています」と答える。
すると、駐車場の登録がないと指摘されてしまう。警官は怒り、「お前さあ!」と言ってきた。
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