イケメンだらけのシェアハウスに美少女幼馴染が混じっていた→周りにはBLと勘違いされつつも俺らは一緒に寝てるwそれにしても、見られながらエッチしたいって性癖、俺、ついていけません!

雲川はるさめ

第1話

イケメンだらけのシェアハウスに美少女幼馴染が混じっていた→周りにはBLと勘違いされつつも俺らは一緒に寝てるw



俺の名前は山吹シンジ。現在大学二年生。

俺の引っ越し先のシェアハウスは

三人のイケメン男子が住んでいた。

彼らの名前はそれぞれ!

リョーヤにユーマにマヒロ。


リョーヤはガタイのいい肌の浅黒い男男した

髪の毛の短いイケメン。


ユーマは黒縁眼鏡をかけているが、

顔が整っていて知的イケメンといった感じ。

運動はそんなにやらないと話していた。


最後にマヒロ。


滅茶苦茶きれいな顔した美少年だった。

やや線が細く、華奢な男だが、いかんせん

芸能人並みに綺麗な顔してた。



俺も大学生だが、彼らも大学生て。

それぞれ、通っている大学や学部は様々だが、

仲良く生活していた。




ただ一点、問題といえば。

彼らと自分を比べてしまい、

見た目の劣等感に苛まれていた。


それでもまぁ、

日々、楽しく過ごしていた。




そんな矢先のことだ。


学校から

帰宅後、シャワーを浴びようと何の気なしに

浴室のドアを開けたのが間違いだった。


先客がいた。


「え、マヒロ...」


「うわぁああああ!!」


マヒロの悲鳴がこだました。


「こっち視んな、バカ野郎!」


俺は怒鳴られた。


マヒロのやつは滅茶苦茶こわい顔してた。


それもその筈。


男だと思ってたけど。身体を洗い中の

マヒロは大きな胸が有り、最早、女性だった。



「あ、えーっと、ごめんなさい!」


俺は慌てて謝罪し、折戸を閉めた。


よくよく見たら、よっつある脱衣かごのひとつに服が脱ぎ捨ててあった。


や、やばい...


女性の産まれたままの姿をモロに見てしまった俺。



まぁ、でも、泡だらけなところもあったから

見えてないといえば見えてないよな。




俺は弁明した。


「ま、マヒロ?あのさ、泡で大事なところは

ちゃんと隠れてたぞ!

だから、あの、だな、見てないようなもんだから!」


必死だった。


マヒロは答えず、シャワーの音が

シャアアアア!と響いた。


怒っているのかもしれなかった。


俺はリビングに戻って、テレビをつけた。


それから、冷蔵庫のなかのオレンジジュースでも飲んで、気持ちを落ち着けようと試みた。


マヒロには、ああいって弁明したが、

実は上下の、特に見てはいけない部分をモロに見てしまっていた。


泡だらけだったと先程は照れ隠しのために

書いたか、実はそうでもなかった。


「やべえな...このあと、どんな顔してマヒロと

接すればいいんだ...?」


俺は午後三時の情報ワイド番組を見ていたが

全く頭に入ってこなかった。


あの艶かしい身体が鮮明にフラッシュバックしてきて、頭をかかえることとなった。


やがて。


マヒロが風呂から上がり、


ドタバタバタッとリビングに

戻って来た。



マヒロの顔、滅茶苦茶こわい。


「風呂、空いたぞ!入れば!?」


「あ、ああ...」


俺が徐に立ち上がると、


マヒロが怒鳴った。


「あのよ、見た事全部、忘れてくれよな!!」


「も、もちろん」


「それでさ、リョーヤやユーマには

俺が女なこと、絶対、言うなよな!!」


「あ、う、うん。わかった」


「約束だぞ?」


「分かった」


俺は風呂に行く前にマヒロに幾つか質問した。


あまりにも気になったから。


「えーと。ところで、なんで

男のフリしてるんだよ?」


「これには訳があってだな...」


それから、マヒロは淡々と答えてくれた。


「言ってなかったけど、俺、親父が経営するホストクラブでバイトしているんだよ」


「へ、へぇー...洗いものかなんかしてんのか?」


「違うよ!ホストなんだよ!それも、自分で言うのもなんだけど、店の看板ホスト!

ナンバーワンなんだ」


「す、すげえな、オイ。

確かに美少年ではあるが、なかなか見た目だけで一番になれるのか、って話だよな」


「まぁ、それは女が喜ぶことは女である私が一番よくわかってるってゆーか?」


「な、なるほど」


「で、ストーカーみたいな女性客もいるわけさ。今んとこ、ただの付き纏いでそんな悪質じゃなくて助かってんだけどさ、そいつらには、

俺が女だと知られたら困るわけよ」


「父さんは借金を返すために、ホストクラブの経営を始めたんだけど、俺の売り上げで

毎月、借金を順調に返せてるからさ、

俺が、実は女だとお客さんたちにバレる訳にはどーしてもいかないわけさ」


「一気にお金を落としてくれなくなるだろうな。女が女に貢ぐなんて、あんまり聞かないだろ?」


「た、確かに。それは百合だな」


俺は理解した。


マヒロがシェアハウスでも男のフリをする必要性が見えてきた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る