とある作品案の覚書
ある日、シレア国の命運を左右する書状が届いたという。幽霊の様相を呈し、魂を付き従える使いから。曰く。
*******
アウロラとシレアのどちらかを取らなければならないという選択を迫られる殿下。
「私には……シレアを統べる義務が……」
「あんた何言ってんですか、たった一人の妹でしょう!」
「そんなことは言われなくたってわかっている、私にどうしろと!」
柄に無く激昂する殿下。
悩む殿下、イラつく殿下、怒鳴る殿下、ロスに当たる殿下。
(何それめちゃくちゃ怖えよ、と従者は内心で口悪く怯えるかもしれない)
第三国が攻め込んでくるという。
「協議の結果、和解案が出ました。アウロラ様が嫁げばよろしいと」
シレア城は俄に混乱を極めた。曰く。
殿下は「冗談じゃねえぞ」って感じで(殿下がそんな口を!)、だけどアウロラは「行きます」って言い出してロスが「そんなことしたら誰が殿下の手綱を」(「ちょっと手綱ってお兄様をなんだと思っているのよ!」)と騒がしい。
「そんなこと言ってる間に攻め込んで来るわ、お兄様、シレア国民に犠牲が出る前に」
「ダメですよ、姫様だけはいけません!」
「しかし私にはシレア国民を守る義務が」←悩む殿下
「そうです、お兄様、ご英断を」
「いけませんよ殿下!💢」←切れる従者
「ロス少し黙っていてくれないか💢」←イラつき怒鳴ってロスに当たる殿下
「やかましいぞ💢料理が作れん💢」←そんな場合か。
そうこうしている間にシレア城名物(?)口の悪いジジイどもが二人で巡らせた策略によりシードゥスが遣いに出された。彼の安全はテハイザ王が一身に引き受けているという。
天秤の両端にはシレア国民とアウロラ。武力に対して平和を求めるシレア。正義のために立ち上がる女性。
シレア五作目「天秤の花嫁」
を、私は書くらしいです。
以上、如月大使から昨晩より速筆のシレア案(若干、作者ツッコミ等手を入れました)、薮坂さんタイトルおよびFA。シレア五作目の萌芽、四作目執筆より前にここにあり。
備忘録です。
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