眠った理由

　俺はどうやら、あいつのことを誤解していたらしい。あんなに謙虚な努力家だとは思わなんだ。俺は自分の能力を過信しすぎたようだ。

　少しはあいつを見習わないとだな。勝負の前に、「お互い熱中症には気をつけないと」なんて、水を差し入れてくれてね。

　にしても奇妙だったな。あのときの強烈な睡魔は。

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