逆チョコ

 人気者の幼馴染は、毎年多くの女子からチョコをもらっている。甘いものが苦手な彼は、こっそりわたしにくれていた。

 その中のひとつに、凝ったデザインの箱が見えた。本命だと一目でわかる。

 さすがに食べられないと突き返したけど、なぜか彼は複雑な顔だった。

「それ、俺からおまえへの本命チョコ」

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