未来へのプレゼント

 今年のプレゼントは思いきって、手編みにチャレンジ。

何度も失敗しながら完成したちょっと不恰好なそれを、せめてラッピングはきれいに仕上げて渡した。

 ところが問題発生。懸命に編んだ手袋は、彼の手には小さすぎた。

 落ち込むわたしに、彼はいたずらっぽく告げた。

「子どもができたらあげようか」

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