「新」若龍の生き様

@kemonozuki

没4 合同一次創作 文字数確認用


…5月17日、何気ない春過ぎの日常、町外れの廃工場で奇妙なことが起きていた、何やら謎の機械音声が聞こえてくる。この廃工場は天井は崩れ落ちており、内装もボロボロになっている。崩壊する危険があり人も全く寄り付かないこの場所で、一体何があるというのだろうか。


『システム試行…失敗、再起動します…』


プログラムの試行音と体が動く度に響くモーター音が朽ち果てた廃工場に響き渡る。そして『それ』は姿を起こした...


『システム番号-035T.848起動完了、此処は…』


…少女が外へ出る、風で靡く髪を抑えながら辺りを見回す。


『何故でしょうか?街並みが古い様に感じられますね...それに現在位置がデータ内の場所と異なっている...そんな事あるのでしょうか…?』


取り敢えず周りを見回る事にした少女は街へ歩き出した


・場所…商店街にて…

…ざわざわ...ざわざわ...

様々な喋り声が聞こえる…彼女はまず商店街に着き、気になる所を見て周る…が。


『…凄い人混みですね…情報と照らし合わせながらの移動は流石に疲れます…』


───計算上によればこの場所は数十年前になるのですが…?


…あれ見ろよ…かなりのクオリティだなぁ...


───うーん…?


…すげぇ…なんかイベントでもやってんのか?


───なんでしょう…


…わぁ…超可愛いじゃんあの子〜!


(((何故か周りからの視線が熱いのですが…?)))



…それから時間が過ぎるのは早く、気が付くと日が落ちていた…


『…ナンパされて危なかった所で警官らしき人に助けられたり…カフェの店員に声を掛けられたり…何なのですか…あれ?』


彼女は立ち止まり、今までの事をよくよく考えると大変な事であった


『今の私の状況…帰る場所が無いのでは…?』



…時刻は夜8時、フクロウが鳴いている…今日は満月みたいだ…


「ったく…家で待ってろって言ったよな?お前は付いてこなくても良かったろ…コンビニで飲み物買って来るだけなのによ?」


「いいじゃん別に〜?それにアイスありがと」


少年少女が喋っている、どうやら買い物帰りの様だ。


「ったく…うん?おかしいな…公園に誰か居るぞ…」


「何かの見間違いじゃないの?え、本当だ誰か居る…」


公園のベンチに座って居るのが見えており、電柱に付けられた蛍光灯によってぼんやりと姿が映し出されている…


「ん〜どうしたんだろあの子……ゑ?まて、待てよ待て待て…一生にも無い運命だろコレッ‼︎行くっきゃねぇ‼︎」


「ちょ…一体何を仕出かす気よ‼︎」


「あの子に話があるんだッ‼︎」(全力ダッシュッ‼︎)


「はぁ⁉︎…てか早ッ⁉︎ちょっと待ってよぉ〜…」




彼女は困っていた…頭部の耳を前に垂らし、体育座りしている…


────うおおおぉぉぉ‼︎‼︎‼︎ケモ耳ィィィ‼︎


「ヒッ⁉︎へ…変なのが近づいて...やばい追いつかれる…あっ…』


その時、警官に言われた事をを思い出した…


……

「いいかい?路地裏に連れ込む様な男は普通じゃない!第一君は可愛い女の子なんだからもう少し危機感を持つんだ、分かったな?」


『私って…可愛いですか?』


「…今のは取り消せ、ともかくやむを得ない場合は...」




『よし…やむを得ない場合は「アレ」ですね…』


…タッタッタッタッタ……


少年が立ち止まった、彼は…悪い人?


「ほ…本物だぁ…よし!一つお願いがあるんだが…」


『な…なんでしょうか?』


「その耳と尻尾を触らせて下s「何変な事言ってんだバカ」

「ぉふう⁉︎ウッ…(崩れ落ちる)」


追いついた少女は少年に腹パンをしていた...


『うわぁ…痛そう…』


「貴女大丈夫?全く¥このバカかなりのオタクで貴女みたいな耳や尻尾に目が…うぇっ⁉︎」


───やはり珍しいのでしょうか…?


「…な、なぁウチに来ないか?この出会いを逃したら一生ねぇ‼︎」


「アホか!貴方そんなに変態になってたの⁉︎」


────私の居場所…これは…


『…分かりました…その話、受けさせていただきます』


「ほら彼女も反対して……」



「「…えっ?」」




────そんな訳で彼の家に住む事になりました。

一体どんな物語なのでしょうか?楽しみですね…


 『終』

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