第5話

「一緒に寝てあげてもいいけど?」

ブスッとしながらマヒロが茶碗の上に箸を揃えてからそう返答したんだ。


「はぁ!?そこは嫌って言えよ。

私はリビングで寝ますって言えよ!!」


マヒロはボーイッシュ故、色気もへったくれも

ないが、一応、性別上はオンナ。

年頃の男女が部屋一緒に寝るとかダメだろ。

しかし、言い出しっぺの父さんは

完全に俺とマヒロの寝室を一緒にする気だった。



「お、マヒロちゃん。悪いな」


「シンジに襲われそうになったら、

叫べば、直ぐに飛んで行ってやるからな!」


父さんはふざけてそんな事を言ったが、

俺的に、だーれが、こんなオンナに

手を出すかよ、って所存だった。


だからハッキリ言ってやったんだ。


「父さん!ボーイッシュな女だぞ。

大丈夫だよ...!」


「うーん、そーかなぁ。マヒロちゃん、

ママに似て、巨乳だから、心配しているんだ」


た、確かに。


マヒロの奴は推定Hカップはあるだろう、

胸でか女だった。


だから、少なからず、

ショートカットで男みたいながたいの女子だが、


高校には、


マヒロのおっぱいに惚れ込んだ

男、

何人かに告られていたよーだった。


かくいう俺の親友の男も、


「マヒロちゃんの胸に顔を押し付けて

埋もれてしまいたい」


などと、馬鹿なことを言っていた。

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