スクールカースト最高位に君臨する美少女幼馴染に奴隷の様に使われている最底辺の俺→痩せてイケメンになったら態度が豹変したんだが、俺、もう許嫁いるし色仕掛けで迫られても遅いんだよな。

雲川はるさめ

第1話

スクールカースト最高位に君臨する美少女幼馴染に奴隷の様に使われている最底辺の俺→痩せてイケメンになったら態度が豹変したんだが、俺、もう巨乳で可愛い許嫁いるし色仕掛けで迫られても遅いんだよな。

スクールカースト最高位に君臨する美少女幼馴染に奴隷の様に使われている最底辺の俺→痩せてイケメンになったら態度が豹変したんだが、俺、もう許嫁いるし色仕掛けで迫られても遅いんだよな。


「おい、シンジ、いるか!?」


昼休み、いつもの時間。大体、

12:30を10分ぐらい過ぎた頃に大嫌いな幼馴染林ユーコは俺のクラス、一年一組に三組からわざわざやって来る。学校一の美少女にして、勉強もスポーツも難なくこなしていて

うちの高校のカースト最高位に位置していると言っても過言ではない女子。


その上、パパが会社を経営してる社長令嬢のお嬢様。お金持ちで甘やかされて育っているせいか、

女王様気質なところがある。


もう、なんつうの?

ムチか蝋燭か!?でいうところのSMの女王さまみたいな節が言葉遣いの随所に見られる。


そんな俺は、幼馴染に

奴隷のように扱われていた。

つまりな、幼馴染は性格が悪い。


「シンジ、コンビニ行ってパン買って来いよ。

おまえさ、動かないとますます横に大きくなるだけだからさ」


確かに俺は横にでかい。



「あ、あと、生理用品も頼むな」


「あ、ああ」


俺は仕方なし、席から立ち上がった。


俺は昔からお人好しで、なかなか嫌とは言えない性格だった。

小さい頃から、ずっとユーコの言う事を

おとなしく聞いていたんだ。

まぁ、実を言うと、俺がユーコに逆らえない

大きな理由がある。


俺には母さんがいない。


俺が小さいときに病気で他界して現在、父子家庭なんだけど。


俺の父さん、昔、母さんの治療代や入院費の支払いのためにユーコの父親からお金を借りていて。その額、確か500万円ほどだと思う。

ある日の事だった。

俺がもう物心ついていた年齢の頃、

多分、7歳くらいだったと思う。


居間の箪笥のなかに隠された借用書を見ちまった。500万は、ちょっと簡単には返せない額だよな。

つまり。

債務者の息子の俺は、債権者の娘に

簡単には逆らえない状況下にいたんだ。



「行ってくる」


「はい、お金。残ったら好きなもん買っていいからな」


いいとこあるじゃん、と思うかもしれないが。


渡されるお金はいつもギリギリか、

少し足りなかった。

俺のスーパーの品出しで得たバイト代を切り崩して補填していた。

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