魔女の窓
私の住む村のはずれには魔女の家がある。魔女は村の人と仲良しだけど、家の中は子どものうちは入っちゃダメってことになってて、だけど魔法への興味を隠せなかった私は度々魔女の家のお窓を覗いてた。
窓の中はよくわからない羽の生えた生物が飛んでたり、目が何十個触手が無数ある化け物がコロコロ転がってたからこりゃスゴイぞと思ってたが。
「入ってみると普通の薬屋さんと変わらないのね。ガッカリ」
「窓から見えるのはまやかしさ。泥棒といたずら子どもが怖じ気づくように」
「怖気づいてなんかない」
危ない薬品を扱ったり、子どもに見せられない精力剤なんかも扱うから成人以下出禁だったらしい。タネがわかると面白くないものだ。
Twitter300字ss第五十九回お題より……「窓」(本文295文字)
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