第5話***無認可障害者施設***

ある一室で「どうしてこんな所に閉じ込められなきゃいけないんだよ?皆と一緒に生活したい!お願い帰らせて!」

「…………」

「パパとママのバカ亮が可哀想過ぎる!自分達の世間体の為にこんな所に閉じ込められ!自分達がこんなかたわに産んだくせに何でこんな目に合わなくてはいけないの?ワァ~~~~ン😭」

「○○が待っているからもう帰るね!」

「ワァ~~~~ン😭寂しいこんな所イヤだ~!」 そして置き去りに・・・



両親が話し合っています。「本当に酷い施設!手に負えないと虐待まがいな事もしょっちゅう、もうどうなろうが施設任せにしておこう!」




誰かが亮の鎖と部屋の鍵を開けてやっています。

「可哀想に!いってらっしゃい!」


ここの施設は無認可障害者施設で子供がどんな虐待まがいの事をされようと気にも留めない、もっと言えば死んでくれても良いぐらいに思っている子捨て施設と言っても過言ではないとんでもない施設なのです。


施設側も預かっている子供が死のうと文句を言って来る親御さんは皆無に等しい状態なのでどんな事があろうとほったらかし状態、又問題を起こすと殴ったり蹴ったり手荒な事極まりないのです。

又経費削減の為に職員さんの数も最小限に留めて居るのです。

その為手薄で夜の職員は1人だけなので夜抜け出すことも容易いのです。



こうして束の間の自由を味合わせてやっている者が?

「私が部屋の鍵を掛けておくから!鍵は扉の下の隙間にあるから!」


足を一本切断している亮は障害者施設では4人部屋で生活していましたが、最近は体調の変化が著しく個室に移っているのです。

実は思春期における障害者性処理問題は重要課題の一つなのです。


意気盛んな思春期の亮は看護師さんや若い介護職員にすり寄ったり、女性の障害者に飛び付いたり、雑誌の卑猥な画像をコッソリ切り抜いて隠して一人欲望にふけったり…………。

その為個室には鍵が掛けられているのです。

又暴れ出すので鎖で繋がれる事も度々


4人部屋に居た時は重度障害の子供達と一緒だったので、あまり人の目も気にせずに育った亮は部屋では両手と右足一本の3本足で不気味な左右非対称のまるで蟹のような歩き方をしています。

その為義足を使うのがすっかり面倒臭くなってきているのです。


障害者施設では皆同じような者達ばかり、誰にはばかる事も無く3本足で歩いていたので義足を使うのが億劫なのですが、それでも亮も世間の目も気になる年頃外出時には義足なのです。


又手からのヘルペスウイルスによる感染なのか?術後の後遺症によるものなのか?顔面神経麻痺を発症、右顔面の目と口が醜く垂れ下がって化け物のような何とも醜い生き物が歩いているように見えるのです。


その為不気味な生き物に見られると思い外出時には真夏でも顔を隠して大きなフ-ド付きのロングジャケットで出歩くのです。

又逃げる時にはいつもの癖で3本足で逃げるの事も度々なので一層不気味に見えるのです。




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