2次嫁のために筋トレ頑張りマッスル!
自分は本格的に筋トレを始めようと思っていた。と常々心の中では思っていたが、すぐにめんどくさくなって筋トレをやっていなかった。
おかげで全身ぷよぷよのぷよぷよ人間だ。みんなには陰でチャーシューと呼ばれている。まったく酷いあだ名だよな。
ただチャーシューと呼ばれないためには筋トレをしまくって、痩せて筋肉つけてかっこよくなるしかないのだ。
こんなチャーシューな自分でもどうにか筋トレでやる気を出す方法がないかなとスマホで検索していると興味の引くものがあった。
二次元のキャラが筋トレを応援してくれるアプリがあるというのだ。オタクの自分は「これはすごい!」と思い、すぐにその二次元のキャラが筋トレを応援してくれるアプリをダウンロードした。
自分は誰が筋トレ応援してくれたら頑張れるかを考えてみた。だが、自分の心はとっくに決まっていたのだ。そう、あの日あの時画面を介して君に出会った瞬間に。
自分の大好きな二次元の嫁を召喚するしかないということで、自分は早速あるキャラを召喚した。
「いでよ!レ◯りん!」
すると某有名キャラのレ◯りんが、スマホの画面に出てきた。
「あなたの筋トレ精一杯サポートさせていただくレ◯です。一緒に頑張りましょうね!」
自分の胸がトゥンクした。そして体の内側から燃え上がる炎のようなものを感じた。これなら頑張れそうだ。
それからは、レ◯りんがトレーナーになってくれてマンツーマンで徹底的に丁寧に筋トレを教えられた。
股関節柔らかくしたりとストレッチも教わった。
「ああ、もうダメだよ…もう僕は筋トレなんかしたくないんだよ」
自分は弱音を吐いた。
するとレ◯りんは…
「あなたなら辛いトレーニングに耐えられると信じてますから。私、いつもあなたが頑張っているのを知ってますから」
と可愛く励まされた。筋トレで挫けそうになる度に、この励ましのおかげで何度も頑張ろうと思えた。そして筋トレを頑張って続けた。
筋トレを始めてから1年が経過していた。自分は鏡を見るとそこには1年前とは違う別人の誰かが鏡には映っていた。
顔はシャープになり、全身の筋肉はムキムキになった。まるでコマ◯ドーに出演しているシ◯ワちゃんみたいだった。
自分はこの1年間、レ◯りんのために筋トレを毎日精一杯頑張った。雨の日も風の日も負けそうになりながらも頑張った。
正直頑張りすぎて血尿が出た日もあった。それでも自分はやめるわけにはいかなかった。
自分を裏切れても、応援してくれているレ◯りんのことを裏切ることはできなかったからだ。
この1年間は肉体的にも精神的にも成長したんじゃないかと思う。自分はレ◯りんにふさわしい格好いい人間になれただろうか?
自分は自分のことを努力を続けられる人間だと知った。だったら次は画面の中に入って君を助けに行きたい、自分はそう思った。
努力で君に会いに行く。今の自分なら何でもできそうな気がした。そして自分は2次元に行ける装置を作った。そして見事に救い出せた。
一つのきっかけさえあれば人は変われるんだということを学んだ。そして物事が変わるのは常に一瞬だ。
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