7話 東京連合


アイコンが『東京の夜景🌃』の『ブラックチェリー』のトークを開く、


――――――――――――――――――――――――――――

🌃はじめまして


              だれ


🌃パシリのヨコタマの知り合い


              なんでラインしてくんだよ


🌃忠告あなたは立っているだけでいい


              立ってたらみそのに殺される


🌃絶対に大丈夫


              しんようできるか


🌃信用して



―――――――――――――――――――――――――――――


 🌟🔔カ―――――――――ン


 春一番バトルロイヤルが始まる!!


 身長222センチ190キロの美園礼子は!!


「どっせえ――――い!!」


 両手を広げ! 他の一年生に突進!!

 

 あっさりと5人くらいが窓から落とされた!

 4階だぞ? アッサリと落ちていったけど、落っこちて生きてるものなのか?


 教頭シャーロットの声がスピーカーから、


🍷🍗👄🔊{6名ドロップアウト 後36名です 美園礼子さんは安心してくださいね? これはレクリエーション中の事故ですからね ゲップ


 うっ…

 美園礼子がこっち見た…


「アカイカミ…クチにバンダナ…アレがシャクドウ?」


 冷や汗を頬に流しながら… ワタシはボウガンを構える…


「上等… 来てみろよ… コレで撃ち殺してやるよ…」


 その時!!


 千葉仕切ってた後藤朝子!!

 無数の机の上を走り!

「死ねえええ!! バケモノ!!」

 ジャンピングで木刀を!!


 カチ――――――――ン!!

 美園礼子の頭頂部に振り落とす!!

 だけど!

 ガシッっと美園礼子は後藤朝子の胴体の両サイドを両手で掴んだ!


「イッテエェェナァァ… オマエはジゴクをアジアワセテヤル」


「離せごら!! バケモノ!!」


 頭から流血した美園礼子は、後藤朝子を生まれたばかりの赤子を両手を伸ばし眺めるように掲げ…


「狂犬のような女… ソザイは70テン…マアマア」


「離せ!!」


 ガンガンガン!!

 木刀でひたすら頭部を打つ後藤朝子!!


「くっそぉぉ真剣なら殺せたぁぁぁ!! 次からポントウだぁぁ!!」


「真剣ナラ95点… 次がアレバの話ダケドナ…」


 美園礼子は窓では無く…

 ドーグ持った生活指導部がうじゃうじゃいる廊下へ!!


 ポ~~~~~~ン


「美園からオモチャの差し入れが飛んで来たぞ!!」

 ガン! ガン!! バコ! グシャ!

「おら!! おら!!」

「だせえ白装束もくっせえ水着も脱がせ!!マッパにしろ!!」

「カメラスタンバイしたか!!」


≪ 離せオラ!! うぐっ ガハ 殺してやる! おまえらぜったい皆殺す!≫

 後藤朝子のイキリが聞こえる向こうで、


四天王👤{私たち三年を殺すだって? この一年はイキがいいな?

四天王👤{ココで殺さないでね? 私が持ち帰ってスナッフフィルムにするですことよ

四天王👤{はよ押さえつけろ 私がコイツの頭へ釘付きバット試すから 


注:スナッフフィルムとは…Wikipedia より…

娯楽用途に流通させる目的で行われた実際の殺人の様子を撮影した映像作品を指す俗語 。


青髪⦿⦿{スナッフ送りかよ? 朝子ザマア

白髪⦿⦿{まあ私ら3人は生き残るからな

緑髪⦿⦿{みんなサバイバルナイフ持った? 雑魚から排除していこう


 この状況に…


「もうヤダァァア!!」

「自ら飛び落ちた方が生き残れる可能性高いよね!?」

「通路に投げられたらヤバいし、ココにいても三色団子に刺されるかもしれないもんね… せ~~~の、いくよ!」


 1-Aの生徒3人は飛び降りた。


🍷🧀👄{はい 狩られる小動物らしい 素晴らしい判断でしたね 


 その時…


👄💦{ちっクリスチーヌ校長が来た? 1-Aはレクリエーションを続けなさい…  校長おそかったですね はい みなさん ちゃんと授業をされていますよ


 ガチャ 音声が消えた…


 廊下のキャメル色のベレー帽の生活指導部から…


「来たぞ!! あの金髪が!!」

「京極茜!?」


 京極? こんな早く留置所から出てこれた?


 生活指導部が道を開けて、持った京極が入ってくる…

「赤銅?みんなで何してるんだ? 女子高ライフらしくねえ感じだな?」


 京極は、美園礼子を見て、

「ん? でけえぇえ!」


 美園礼子は、京極を見つめ…

「キョウゴクアカネ… マト」


 美園礼子は通路の方を向いて、

「マンカス四天王! クギツキバットをヨコセ!!」


四天王👤{ほら! はやく渡せって!

四天王👤{あのバケモノは刺激しちゃダメですことよ!

四天王👤{くそ まだ使ってないけど ほっほらよ!


 釘付きバットが飛んできて、美園はスッと取り…


 ブ――――――――ン

  ブ―――――ン

ブ―――――――ン


 振り回す… 

 なんて速さとパワーのスイングだよ…


「釘付きバット コレ… イイワ…」


 京極は、を捨てて、『卍』スカジャンのファスナーを最高まで上げた後に… 美園礼子を見上げ、


「アタシにタイマン売る気か?」


「モチロン コレでコロス、ワタシは二年の美園礼子」


 京極はズボンから鉄警棒を取り出し、伸ばした。

 ワタシはボウガンを美園礼子に向けて構え、


「京極! 助太刀する!」


 京極は笑いながらボウガンを見て、


「赤銅? なんだそれ? また新型兵器か?」


「なんで笑う余裕あんだよ? アレ見ろよ美園はバケモノだぞ」


「デカいの得意だからな? てか美園とのタイマンだから手を出すな」


「時と場合によるかもね…」


「ぜったいに手を出すな」


「ちっ…」


 通路の3年の生活指導部から、


《美園!! 京極を殺せ!! クソ生意気に聖クリのアタマ取る宣言したからぶっ殺せ!!》


 教室の1年達からは、

《京極! 美園を殺してくれ!!》







 3年の生活指導部に、うつ伏せで押さえつけられているフルボッコの後藤朝子は目を吊り上げ…


「ちくしょう… 京極も美園も3年もアタイが全部ぶっ殺す…」


 皆が教室に注視してる最中…

 知らぬ間に… 目の前に高そうな黒のパンプス? 紐?ミサンガ?

 見上げると… 誰かがアタイの前に立っていた。

「あ? なんだおまえ?」


 黒のワンピースのミニを着た、髪の長いサングラス女は口に人差し指をつけて、小声を要求しながら見下ろして、

「ポン刀があれば? 美園礼子を殺せる?」


「ああ確実にな」


「京極茜は?」


「余裕に決まってんだろ?」


「フフ」


 サングラス女はアタイを押さえつけてる2人の肩を両手でポンっと触る…


「…!」

「…ぁ」


 女は親指で「去れ」的なサインをすると、押さえつけてた2人は手を放して足早に去った。


「黙ってついて来て」


「…」

 

 全裸に白装束を羽織って、ついて行く…

 この女、なんかの香水の良い匂いがすんな…


 ミステリアスな女は、同じ4階の音楽室に入る…

 女はパイプ椅子に座り足を組む。

 アタイは聞く、


「あんた名前は?」


「私はブラックチェリー」


「それニックネームか? ところでさ… アタイに乗ってた2人は、アンタの言う事をなんで聞いたんだ?」


 ブラックチェリーはアイコスを吸いながら、


「私に歯向かうバカはラクに死なさないし、周りも巻き込こむかもしれない」


「アンタがか…?」


「+東京連合」


「…え?」


 東京連合… アタイはよく知っている…


 ずいぶん昔からあり…

 一時はすたってて、

 数年前から息を吹き返して大きな凶悪集団になっている愚連隊…

 東京は警視庁にマル防があるから、ヤクザよりも東京連合の方が遥かにヤバい……


 この前、ネット匿名掲示板で東京連合の悪口をしつこく書いてた関西の男が、大阪の港でバットでボコボコに殺される動画もあったな… 13歳の犯人はすぐ自首したけど…捨て駒だろうけどな…


 ブラックチェリーは、本棚の下の方を指さし、


「あの本棚の下に、ポン刀がある」


「え?」


「もし美園礼子が負けたら京極茜を殺せ」


「3年の生活指導部は? 殺してえし、アタイはマトにされたかもしれねえ」


「金輪際、後藤朝子には手を出さないようにラインしとくから勘弁してやれ。 京極を殺したら東京連合が、その背中の全国制覇を手伝ってやる」


「東京連合がアタイの全国制覇を? マジか? 乗った」


「それと… 赤い髪の赤銅聖羅はぜったいに傷つけるな」


「ボウガン女? なんで?」


 女の口角が上がり、


「全てを奪いたいから…」




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