小人のポルク

けんはる

ポルクの日常

「うーん」

ポルクはベッドから起き上がり

「今日も楽しい1日なると良いな」

僕はポルク

遠くの小人の村から冒険者になるためにやって来たんだけど

でも、見ての通り小人だから、なれなかった

それでも、諦めきれなかった僕はギルドマスターに頼み込んで

銅貨1枚でどんなことでもする何でも屋をできるようになったんだ

「着替え完了」

ポルクは肩掛け鞄を持ち、机の上のかごからパンの欠片を1つ取ると家を出た

僕の家はギルドの下に造らせてもらったんだ

ポルクは階段を上りきるとギルドの中だった

ポルクが口笛を吹くと一羽の燕が目の前に降りてきた

「おはよう、キャル」

こいつは燕のキャル、村から一緒にやって来た友達だ

ポルクはキャルを撫で、背中に乗り

「今日もよろしくね、キャル」

キャルは頷くと飛び立ち、カウンターへと着地した

「おはようございます、ナタリさん」

ポルクはキャルから降り、挨拶をした

「おはようございます、ポルクさん」

この銀髪の女性はエルフのナタリさん

僕が初めてギルドに来たときに受付をしてくれた人だ

「依頼はありますか?ナタリさん」

「ありますよ」

ナタリは1枚の紙をポルクの目の前に置いた

「これは?」

「これは薬師ギルドへの注文書です、届けていただいてもいいですか?」

「もちろん、良いですよ」

ポルクは注文書を丸めて、鞄へと入れた

ポルクが持っている鞄はマジックバックで30cmまでの大きさの物ならいれることができる

「それじゃあ、銅貨はいつも通り預かっといて良いのね?」

「はい、お願いします」

銅貨は家に置いていても邪魔なだけなのでナタリさんに預かってもらっている

必要な物があればナタリさんに頼んで買ってきてもらっている

「それじゃあ、行ってきます」

ポルクはキャルの背中に乗り

「はい、気をつけて」

「キャル、薬師ギルドまでお願い」

キャルは頷くと飛び立った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る