一行怪談 三夜

仏間の遺影が後ろを向いたと思えば、再び正面を向いた時には知らぬ人。


荷造りしたダンボールを開けるとバラバラになった夫が詰まっていた。


母に届いた親展の封筒は、ずっと昔に医療事故で潰れた病院から。


一方通行が輪になって、ついには閉じ込められてしまった。


全力でペダルを漕いで坂道を下りながらブレーキをかければ家々から悲鳴が響いた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る