自主企画「休日の読み合い」より参り、拝読させて頂きました。

母を失った苦悩。そして自身への深い絶望。
そんな中でも、日々悪魔を狩り続ける主人公｡

悪魔の言葉に、時おりその絶望に呑まれてしまうのではないか？という危うさも度々細かに描写されていて、大変好ましい心理描写でした。
そして、最後の悪魔の甘言に、主人公がしっかり自身の意志と希望を持って、選択をくだした場面は大変気持ちのいい終わり方でした。

世界の理不尽さ、そのことへの絶望。
しかし、その絶望をも抱えて、世界を愛することを選択した主人公が、最後の最後で本当に好きになれる、素敵な作品です。

このような素敵な作品を拝読させて頂き、ありがとうございました。