【オリンピック選手村の懸念  『ナチスの強制収容所』か、でなければ再びの『ウイルス培養容器』か】

 2021年2月9日、「週刊文春」編集部が実に良い仕事をしてくれた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/21cd9a9d1a6bcda349a41c0256dfdad6dbf1a8bf

>「週刊文春」2月10日発売号 で報じた、ロイター東京支局に勤務する外国人記者が2週間の健康観察期間中にパーティーに参加し、参加者から新型コロナウィルスの変異株が検出された問題。


 最大の焦点はロイター通信がこのルール破りにどう対応したか、これである。


 これを受けてのロイター通信の反応。

https://news.yahoo.co.jp/articles/21cd9a9d1a6bcda349a41c0256dfdad6dbf1a8bf?page=2

>「弊社では、貴殿のご指摘のある状況をこれまで認識しておりませんでした。弊社では全スタッフに対し、すべての渡航制限措置を厳格に守り、日本を含め、事業を展開しているそれぞれの地域の検疫規制と検査に従うよう指示しております。当該ジャーナリストが新型コロナウイルスの診断において陽性であったことが判明した際、私たちは彼に対し、自己隔離および2回の検査結果が陰性であることを確認するフォローアップなど、義務付けられているすべてのプロトコールに従うよう指示しております」


 と、建て前を語るものの、後日以下のような反応で返ってきた。


>そして、2月9日16時にスクープ速報で、「週刊文春」が本件を報道したところ、翌10日、ロイター社の広報責任者から連絡があり、「当該従業員はもう弊社では勤務しておりません」とA氏が退職したと説明、懲戒解雇か否かの確認は応じなかった。

>関係者によると、自主退社という形をとったという。

>ロイターの駐在員だったから可能だったA氏の海外からの再入国。今後のロイターの対応と説明が注目される。



 ロイター通信が日本に謝罪したなら大きなニュースになっている筈である。しかしそんなニュースは寡聞にして聞かないのである。

 この反応から読み取れるロイター通信の内心は『もう関係無い』、これだけである。

 自分達はまるで謝罪の必要が無いというこの態度、『これが欧米メディアだ』という生きた見本のような対応である。

 日本人はこんな連中に攻撃され、そうして自己の行動(森喜朗クビ)をこんな連中から言われるままに決めてしまったのである。


 メディアといえばどの国のメディアだろうと(独裁国家はこの点関係無いが)、自国政府のコロナ対策に厳しい批判と非難を加えてきた筈である。そんな連中自ら、外国で感染を広げる行為をするとは許し難い。


 実はこれを書いたのには理由がある。感染防止について模範的振る舞いが期待される欧米メディア社員がルールを破る。しかも組織にも謝罪の意志が無い。これを踏まえた上で、2021年2月14日付日本経済新聞27面(社会面)に載った或る記事を紹介したい。(元ネタは時事通信配信記事である)これは戦慄するほかない。ロイターの記者のルール破りの行状とその後のロイター通信社の態度について書いたのは、これの前振りなのである。


>ファウチ米国立アレルギー感染症研究所長は12日、東京五輪・パラリンピックの開催に向けた新型コロナウイルス対策について「日本の人々、そして日本を訪れる多くの人々の安全を確保するガイドラインのようなもの」を作成すべきだと提言した。

>ファウチ氏は米国の感染症対策の権威で、バイデン大統領の首席医療顧問を務めている。(中略)

>安全確保のガイドラインには、マスク着用や感染検査、移動する際の制約など「日本国民だけでなく、参加や観戦のために訪日する人々の安全を守る措置」を盛り込むべきだと訴えた。

>五輪出場選手のワクチン接種に関しては「日本が接種の優先順位をどう考えるかによる」と指摘。

と語り、ワクチン接種や入村時の感染検査が重要になるという認識を示した。


 何かとてつもなく嫌な予感がしないだろうか?

 なぜオリンピック参加選手のワクチン接種について、〝日本に決定権がある〟ことになっているのか? 本当に決定権があったらとっくに『ワクチン接種は必須ね』と言っている筈である。それをしていないということは、そんなことはIOCの決めることで、全てのオリンピック参加選手にワクチンを提供するくらいの資力もIOCにはある。

 日本は既にさっそくアメリカ人に理不尽な責任を押しつけられていないだろうか?

 

 なのに〝なんらかの責任をかぶる可能性が生じる判断〟だけがどうして日本人にだけ押しつけられるのか? こうした行為は許されない!


 さらに嫌な予感を感じるのが『』という部分。

 これってもろにあの忌まわしき豪華客船ダイヤモンドプリンセス号!

 イギリス船籍、アメリカの会社によって運行されていたあの豪華客船の不始末を棚に上げ欧米メディアは扇動報道した。全て日本人の責任にされたのだ。これを忘れるな!



 『たいへんだ! 日本の責任になる!』そう真面目に考えてしまうのが日本人。そうならないために、極めて厳しいガイドラインを策定すると————


 『』by欧米メディア


 きっと欧米メディアはこう言い出し日本人差別を公然と行う事だろう。

 特にアメリカ人の中に日本とナチスを結びつけたがる者がいる。

 現にこんなものが既に来ている。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ca88f17f6e7c5eb1aaed0ac28d28af80fc507782

>NBC「聖火リレーは廃止すべき」寄稿文で主張 五輪に影響力


>寄稿したのは、米五輪代表にも選ばれたことがある元プロサッカー選手で米パシフィック大のジュールズ・ボイコフ教授(政治学)。(中略)

>さらに、聖火リレーがナチス統治下で開催された1936年のベルリン五輪で始まったことを挙げ、「ナチスの宣伝活動に由来するような伝統は廃止されるべきだ」とも訴えた。


 どうして『日本で行うオリンピック』の時だけ『聖火リレーはナチス由来!』などという話しが出てくるのだろうか?

 1936年のベルリン大会以降、何度もアメリカでオリンピックが開催され、聖火リレーを中止する機会はいくらでもあったのに、これまで続いてきているのが聖火リレーだ。となれば「ナチスの宣伝活動に由来するような伝統は廃止されるべきだ」などとアメリカ大手メディアには載らなかったと考える他ない。日本でのオリンピックの時だけこうした話しが出てくるのは極めて奇異に感じる。


 だがこうした『ナチス持ちだし攻撃』に萎縮するのが日本人。かくしてルールを破る外国人選手に厳しくできなくなる。ロイター通信の記者でさえ感染対策のルールを破る。典型的欧米人の現実だ。そしてその記者の所属していた組織は謝罪のひとつもしない。まして体力だけが有り余っている、特に欧米系のオリンピック選手にどれほどのルール順法精神があるというのか……。そして当該オリンピック代表を送り出した国も謝罪などせずむしろ被害者として振る舞うだろう。となると今度起こることは————


 『』by欧米メディア


 欧米メディアによる日本人差別が再び起こりうることを、予め公開の場で預言しておきたい。


 欧米メディアによるオリンピック日本人イジメは今後も続く。ならば奴らの内心を読んでやろうというわけだ。日本人に読まれたとおりの言動が欧米人がしてしまったら、その単純な人間性を嫌でも自覚するほかあるまい。そこを馬鹿にすることができる。『お前らのやりそうなことくらい、こちとらとっくに読んでいたぜ!』と。

 なによりも効果が期待できるのが大多数の日本人の意識の変化である。

『なんだ欧米メディアの言うことか』と日本人の意識改革に繋がりもする。北朝鮮や中国のメディアと同程度の信用性にできる。それを狙って書いている。



 しかし『それならいっそのこと某県の知事が言うとおりオリンピックが中止になれば日本人差別は防げるのでは?』と考える向きがあるかもしれない。


 だが事はそう単純ではない。

 『オリンピックの中止責任』が何処にあるのかについて、明確なルールが無い。再び指摘するが、なんらかの責任をかぶる可能性が生じる判断だけを、欧米人は日本人に押しつける可能性があるのだ。

 それを示す証拠がイギリス船籍、アメリカの会社によって運行されていた豪華客船ダイヤモンドプリンセス号だ。我々日本人は既に欧米メディアによって理不尽な責任を押しつけられ激しい攻撃を受けたという体験をしている。


 よく日本政府や東京オリンピック組織委員会が『オリンピックの開催!』しか言わないと非難めいたことを言う日本人がいる。『この新型コロナ禍で国民の気持ちなどお構いなしに開催に前のめりになっている』というわけである。

 しかしそう言う奴は物事を考えない質だ。


 オリンピックを某県の知事の意見のように日本人の意志で中止にしてしまった場合、中止の責任は日本人だけにあることになる。これをした場合オリンピック利権に絡む外人が天文学的賠償請求を日本国に対してしてくる。これは確実だ。国民の血税が外人の利権関係者に食い物にされたらいよいよ本格的に日本でも排外主義元年となるだろう。

 故に責任ある立場にある日本人ほど『やる』としか言えない。せめて日本メディアに『外人どもめ、いつもいつもお前達が正義だと思うな!』という気概でもあれば少しは違うのかもしれないが、言うことといえばいっつもいつも『外国様が日本に怒っておられる! 日本が世界で孤立する!』てなのばかり。


 『次は札幌冬季五輪だ!』などと間の抜けた事を言ってる奴らがいるらしいが、もう二度と日本にオリンピックを呼ぶべきではないだろう。俺はもうオリンピックなど歓迎しない。


 次は、誰がオリンピックを動かしているかという、いよいよ核心のお話し、だ。マラソン会場札幌変更はオリンピック夏開催にこだわるヤツに原因がある。そういう話しで次回に続く。

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