のんすとっぷで、いっくよー!

色彩ベルるん

第1話 マリンの小言

桜木 マリン(さくらぎ まりん)。高校3年生!成績は優秀だが、どこか抜けている所がある。口癖は、「のんすとっぷで、いっくよー!」である。


親友には、同級生の坂下 与志子(さかした よしこ)がいる。マリンの無駄知識を、たんたんと聴いてあげる優しい子である。一人称は、俺である。


マリン「ねーねー与志子ー!」


与志子「今日は、どーしたの?」


マリン「かぼちゃってさぁ、皮が黄色いのがパンプキンって言って、それ以外はスクアッシュって言うらしいよぉ!」


与志子「へぇー。そんな事よりお菓子食べよ。」


マリン「ねーねー聴いてるー?!世紀の大発見でしょー!」

与志子「マリンは、そういうの好きだねー。優等生だったら、もっと身になる話は無いのか?」


マリン「良いのあるよー!関西人はマクドって言うけど、フランス人もマクドって言うんだよー!」


与志子「だから、俺に使える知識を教えてくれよ!」


いつも、こんな感じである。


もう1人、マリンには親友がいる。名前は菜花 千歌(なばな ちか)。無口で本を読むのが大好き。おとなしい性格で、マリンと与志子の話に頷きを入れる。

実は、マリンの無駄知識が大好きで、こっそりメモをとっている。


与志子「ねーねー千歌!千歌も、何とか言ってやってよー!」

千歌「わっ私は、良いと思うよ。マリンの発想力。」

与志子「えぇー!千歌までマリンの事リスペクトしてるのー!」

マリン「よーし、のんすとっぷで、いっくよー!」


与志子「なにが!?」


マリン「へへぇ!言って見たかっただけー!」


与志子「なんじゃそりゃ。マリンには、ついていけないわ。」

マリン「もう1つ良い事を教えてあげよー!」


千歌「なになに?」


マリン「ビタミンは、全部で39個あるんだよー!知ってた?」

与志子「だーかーらー!その知識、どこで使えるんだよ!」


千歌「マリンちゃん、すごーぃ。」


与志子「いやいや、千歌!騙されるなよ!ぜっんぜん使えない知識だからな!」


こうして、マリンの小言は続いた。


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