冬の主題による ちょっと暗めの十四行

雪だるまの気持ち

針葉樹がソフトクリームみたいだった

昨夜の雪は積もりに積もった

かじかむ手で作った雪だるま

手袋に浸みた水でしもやけだ


生まれてきた瞬間から

太陽に灼かれ

徐々に 体は溶けていく


そんないのちは 僕が生んだ

翌日には一回り小さくなって

生んで など頼んでいない

と聞こえてきそうで


僕が与えた 悲しみや

もしかすれば喜びが

生むということだろうか

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